第7話
「大きいリュック大きいリュック !!」
そう小声で、つぶやきながらアイテムボックスを開けまくるあたし。
でも、今日はクジ運でもよくないのか思ったより、しょぼいアイテムしか引けてないなぁ。
「こっち 大きいリュックあったぞ~」
アーバインの声が、聞こえて来る。
「どこ? どの家 ??」
左右を、キョロキョロするんだけどアーバインの姿が見えない。
「オレンジ色の屋根の2階建て」
2階から、見下ろすと道路で手を振って場所を伝えるアーバイン。
「あっ 了解」
2階から、飛び降りてからその家に入って地面で点滅している大きなリュックを入手する。
これなら、拾ったアイテムを片っ端から放り込めるね。
「やった ゲット
ありがとう アーバイン」
礼を言うあたし。
素早く、リュックの中身を入れ換えると次々と家に入って捜索する。
「フフン !!」
自慢気に、鼻を鳴らすアーバイン。
「はい 魔法のステッキあったわよ」
ナージャ彡さんが、見つけて持って来てくれる。
ドアから急に、あらわれたから敵かと思って攻撃しそうになっちゃったわ。
「わぁ ありがとう」
殺しそうになったことは、言わないでおこう。
「だいぶ アイテムはそろってきたよね」
あまり、役立ちそうにないアイテムでパンパンになってしまったリュック。
リアルだと、重くて立ち上がれないだろうなぁ。
「うーん 魔力回復はとりあえず大丈夫かな
でも 体力回復が見当たらないね」
結局、最後は体力勝負になるので止血セットと体力回復は大量に欲しい。
「あー おれは1個ゲットしたよ」
自慢気に言ってるけど、全然足りない。
「これじゃあ 下手に近接戦闘は避けた方がよさそうね」
敵以外に、モンスターとアンデッドもいるのでそいつらとも戦わないといけない。
「そうだな
まぁ アイテムをゲットすれば大丈夫でしょ」
楽観的な、ことを言うアーバイン。
「よーし それじゃあ次の町に行きましょ」
ターザニムが、右手を上に突き上げて言う。
「はーい」
また、車に乗り込む5人なのだが丘の上から行動を見られている。
「きっと 次の町には体力回復とか瀕死から回復するアイテムがあるよ」
自分に、言い聞かせるように言うあたし。
「そうだよ」
ターザニムちゃんが、相づちを打つ。
ドゴーン
草原を、走る車のそばに火柱が上がる。
車に、乗っていると快適だが敵に見つかりやすい弱点がある。
「うわ 狙われてる
早く車から降りろ」
一斉に、車から出て草原を走る。
強烈な、爆発音を出して被弾した車が炎上する。
それを、走りながら一瞥すると木陰に避難する。
「あーっ
あっぶな~」
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