編集済
完結おめでとうございます。とても面白かったです。
「主観」「他の人からみた事実」「実際に起きたこと」って少しずつズレていってしまうものですよね…。そういうものに囚われてしまうとそれがいつしか自らを縛る呪いになってしまう。総一郎さんも知らず知らずのうちに囚われてしまっていたけれど、同じように虫を好きだといってくれる葵ちゃんが現れたことで、やっと自由になれてよかった…!
余談ですが、初めに温室が出てきた時に「これなんとなく繭っぽいな。後からカイコ出てきたりして」と思ってたので、さいごに出てきた時はガッツポーズをしました笑
しらすさんの書く文章好きなので、また読ませてくださいね。よい年末を♡
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます!面白かったと言って頂けて何よりです。
そうなんです。一人一人視点が違って、他方から見れば単なる偶然、そもそも何でもない話が、本人にとっては因縁の事件になったりするものです。
しかも自分が呪われているなどと思えば、自らその思い込みを強化してしまいがち。総一郎さんと温室はそうやって出来上がってしまったのです。一方葵ちゃんはただの通りすがりかと思ったら、実は総一郎の血筋でもあり、とここも実は御縁があって助けた形です。縁は人を縛りもするし解放もするものですね。
そしてなんと勘のいい……!
雨音で虫、という組み合わせで気づく人がいるかも?と思ってはいましたが、温室全体のイメージから気付いてくださるとは!嬉しいです。
私の書くもの、好きだと言っていただけるなんて……好きです!(告白)
良い年末をお過ごしください!
完結、お疲れさまでした!
もの言わぬ虫たちとの因縁めいた話。
悪いことがあると、何かのせいにしてしまいたくなっちゃいますよね。
総一郎さんも自分を縛っていたものから解放されてよかった。
いろんな虫が出てきましたが、最後は爽やかな読後感で面白かったです!
良いクリスマスを♡
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございました!
虫たちは何も言わないけれど、言わないからこそ人の心に訴えるものがあるのかもしれないですね。しかも苦手な人でなくとも強いインパクトを与える姿。そこに不吉なものを見出してしまうのは、そう考えると仕方ないことかもしれません。
最後は爽やかだと感じていただけて良かったです!
虫が大好きな総一郎、実はそのまま温室を維持するという方向にするか悩みましたが、最後は報われてほしかったのでこんなラストになりました。
ながるさんには期間中毎回リポストで応援もしていただいて、本当にありがたかったです。
良いクリスマスをお過ごしください!
完結お疲れ様でした。
怖い話もあったけれど、全て人間の頑なな心が作り上げた恐ろしさでしたね。虫はただ淡々と生きているだけ。そして総一郎さんについても、おじいさんにお話を聞けて良かったです。本当はとらわれる必要なんかなかったのに、それでも何かを待っていたんでしょうね。そしてそれは葵さんが持ってきてくれたような気がします。
葵さんが家族に言われるまま待つところから一歩踏み出せたのも良かったです。あのまま、待っていただけではきっと、後から蟠りになったでしょうから。
そういえば、蟠りって虫の字が入っていますね、なんて今気づきました。
企画への参加もありがとうございました。一緒に楽しめて嬉しかったです。
メリークリスマス!
作者からの返信
こちらこそ、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
呪いと言うのは「誰かに呪われている」と思うだけでかかるもの、という話を昔聞いたことがあります。そして、一度そうだと思ってしまうとそれに関わる何もかもが呪いのせいに見えてくる、と。
総一郎さんが一人で思い込んでしまったのも、そういう「呪い」の怖さみたいなものだと思います。それを打ち破ってくれたのが、虫が好きだという葵の「祝福」に等しいものでした。
蟠りと言う漢字、確かに虫の字が入ってますね!元は虫の行動などから転じた言葉だったりするのでしょうか。と書いていて手元に漢和辞典がないことに気が付きました。引っ越しの時に置いてきてしまったようです。今度また辞書を引いてみようと思います。
こちらこそ、素敵な企画をありがとうございました!
私は毎回この企画で新たな扉を開けている気がします。今回は、「短編以上の未完」からの脱却でした。だいぶ体調も身の回りも落ち着いてきましたし、そろそろ本腰を入れて作品と向き合っていこうと思います。
メリークリスマス!!
編集済
良かった……とても良かったです……!!
偶然のようで必然だった、でもそれは「運命」なんて簡単な一言では済ませられないような、そんな気持ちで事の顛末を見守りました。
強いて言葉を選ぶなら、縁というものなのかな、なんて。虫達が間を取り持った、人の縁。
カイコの回の
>虫たちは誰も恨みませんよ
という台詞がとても印象に残りました。
この物語は、葵ちゃんの目を通して追わなければならなかったんだなあ、としみじみしています。
素敵な物語をありがとうございました!
(追伸)
本文にある「運命」という言葉を否定するつもりはまったくなくって、そう考えた葵ちゃんを、更に外側から優しく包み込む感じが作品全体から伝わってきて、なんとかしてそれを言語化しようとしたけど、しきれなかった……のでした。おおおお言葉が足りなくて申し訳ない……。
どんな虫がどんなエピソードを運んでくるのか、毎回とても興味深かったです!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!!
縁、というのは確かにありますね。先祖の縁であり、この場所にやってきた理由である縁であり、虫に取り持ってもらった人々との縁。あっ、そう言われるとラストの一文を書き直したくなってきました(笑)
「虫たちは誰も恨みませんよ」という一文は、実は自分に宛てた言葉でもあります。
私自身、子供の頃は虫が大好きだったのに、いつからか苦手になってしまった人間です。
その発端が、よくよく思い返してみると、部屋に入って来るゴキブリを殺す様子を頻繁に見るようになったこと、死んでいく彼らの無念そうな姿をまざまざと見せつけられたことなど、虫の死に強烈な罪悪感を感じた経験から来ているように思います。
でも、そんな自分だからこそ、一度は虫の話を語ってみたかったのです。
そう考えると、葵に聞いてもらう事で私も救われたようなお話ですね。
こちらこそ、最後までお付き合いいただきありがとうございました!