第24話


 ローストポーク最高!


「さぁみなさん一斉に食べ始めましたが、お味の方はどうでしょうか?」


「美味しいブヒ!」


「水樹も食べたぁ~~い♪」


 生卵食べ放題?

 んん~卵も美味しいなぁ。 今日は最高の仕事だね。


「おっと? 白木選手ここで生卵を要求! えっ、10個? ほんとに?」


「はーい、こちらの卵も地元の特産です! 1パックなんと1000円のブランド卵。 濃厚でくり~みぃ~な味わいを楽しめます♪」


 へえ。

 たしかにくり~みぃ!

 これはCPも期待できそうだね。

 たんぱく質もビタミンもいっぱいとれる。 完全栄養食品はすごい。


「ふんふん♪」


 う~ん、ごはんもお米がたってておいしい。

 やっぱりお米が最強。

 異世界でもはやらせちゃおうかな?

 そういえばエルフってやっぱり豆食なんだろうか。 リサーチしないとな。


「す、すごいはやさです! 白木選手開始5分で巨大丼の半分を食べ終わりましたぁああ!!」


「もう飲んでますよコレ……」


 生卵×ごはんは飲み物。

 ふーん。 丼ぶりは大きいけど、ご飯3キロとお肉2キロってところだね。

 これだとフードファイターなら余裕すぎるかなぁ?

 少なくともうちの事務所の人たちなら30分はかからないね。


「おかわりもらえますブヒ?」


「「……」」


 あ、やっちゃいました?

 特にギミックも仕込まれてなく普通に完食。

 なんだか以前より胃袋が大きくなった気がする。

 顎も疲れてないしスキルの影響かも?

 まぁこれぐらいの大食いならかもってレベルだけど。


「し、白木選手、完食ぅうううううう!! 所要時間、僅か12分20秒の電光石火だぁああああああ!!」


 一瞬会場が静まってしまって焦った。

 でも今は拍手喝采。

 外人のギャラリーも結構いるみたいで口笛をしてくれたりすごい騒いでいる。

 やっぱり海外のほうが大食い早食いは人気があるよなぁ。

 熱狂が違う。


「見事完食しました白木選手には賞金1万円と、初代チャンピオンのトロフィーをプレゼント。 さらに協賛品の各種ございまぁす! おめでとーございまーす♪」


「ありがとうございますブヒ!」


 水樹姫ちゃん近くで見るとほんと可愛い。

 いい匂い。ぜったいオナラとかしないな。

 おっぱいデカすぎませんか?


 他の人たちはまだまだ時間がかかりそう。

 一般人からしたら60分はちょうどいいのかなぁ?

 暇なので水樹姫と協賛品のご紹介へと移動した。

 その時である。


「――――うああああああああああああああああああああああ!?!?」


 会場に大絶叫が木霊したのであった。




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