12月22日   主題歌(第七部 アニメーション版について)

 この世界名作劇場は、主題歌がいつも素晴らしいですよね。その作品の舞台となった地域の音楽をちゃんと取り入れていて、それでいて聞くだけで作品の世界が広がってくる感じです。

「母をたずねて三千里」のエンディングの時差を扱った歌詞も良かったです。朝の連続ドラマで川栄ちゃんの子役の子が歌っていましたね。

「あらいぐまラスカル」の主題歌も秀逸です。

 ちなみにこのエッセイにレビューを書いて下さったみかぼし様のオープニングの謎の言葉「はいりはいりれそらそふあどいんれそらそ」は、次のようになります。(^_^)


 Hidy Hidy Little Rascal


 Hidy Hidy litle Rascal Like the wind, O little Rascal

 Hidy Hidy my friend Rascal Come with me, O little Rascal

 Hidy! Here Rascal



 hidy は「よう」とか「やあ」とかいった感じのカウボーイの使う挨拶で、howdy と同じです。あとはまぁ、「おいで、ラスカル」を繰り返してますね。


 中西部が舞台となっているだけあって、ウェスタン調の軽快な曲となっています。


 歌詞は、岸田衿子さん。詩人であり、また童話作家でもあります。女優、岸田今日子さんのお姉さんです。 


 この作品は、一年間の放送ですので、岸田衿子さんはもちろん結末まで見る事なく、本の内容をもとに歌詞を書いたのでしょう。

「シロツメクサ」、「ロックリバー」、「マスもはねてる」等原作でもキーワードとなるような言葉が散りばめられています。

 そしてサビの「神様、ありがとう、僕に友達をくれて」という部分が美しいですよね。ここで後ろで教会の鐘の音が鳴り響きます。

 これは、スターリングが、母親の死について、「神様はなぜ、こんなに早く僕のお母さんの命を……」と墓前で物思いにふけるシーンがあるので、それに呼応した歌詞でもあるんですよね。このシーンは原作にもアニメでもありますが、原作では五年前に亡くなっていたのをアニメではラスカルを飼った後の話にしていました。

 ちなみにアニメで度々出て来る家から見える教会の尖塔の風景は、実際の風景と同じようにしてあるのだそうです。


 オープニングの歌の時の、幸せそうなスターリングとラスカルのシーンの数々、大好きで、今でも公園等でクローバーが咲いていると、このオープニングを思い出すんですよ。


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