12月2日 登場人物
このお話を知らない方や、またアニメはずいぶん昔に見た……という方のために、主要な登場人物を今日は紹介します。
☆スターリング・ノース(作者)… 主人公。物語の始まる1918年の初夏には11才。カヌーを家で作っていて、翌年の初めに完成する。そして結局そのカヌーにラスカルを乗せ、森に放しに行く事になる。
ラスカルの「家」を木の幹に作ったり、かなり器用。母を早く亡くし、父親は多忙。兄姉は結婚、進学、戦争への徴兵で家を離れているので、ラスカルと生活するまでは割と独りっ子状態。
☆父親 … 農地購入により収入を得ている。スターリングを残し、家を離れる事が多い。優しく息子思いの父親だが、放任主義であり、非常識な部分もあるのんびり屋。
☆母親 … スターリングが7才の時に病死。(アニメでは作中で病死と、異なっている)14才でカレッジに入り、首席で卒業するような才女だった。
☆フレッド叔父さん … 父の兄で、ワンマンな大農場主。豪胆で
☆リリー叔母さん … フレッド叔父さんの妻。スターリング少年とは血は繋がっていないが、精神的には母親的存在。賢く穏やかで常に思いやりがある。(この名前が、キャラクター商品のラスカルの恋人の名前と同一になっています。小説では、重要な役割を担っている存在と個人的に感じます)
☆セオ … ノース家の長女。ミネソタ州の製紙工場主と結婚。(作品の中ではまだ新婚で、ダイヤモンドの婚約指輪をラスカルが見つけるというシーンがある) 気が強く、世話好き。スターリングと父親二人の家に家政婦が必要である事を主張。
☆ジェシカ … ノース家の次女。ラスカルがノース家にいた時代、シカゴ大学の大学院在学中だった。詩作で原稿料が入っていた事が作中に出て来る。快活で優しい。長女同様、ノース家の父子を心配し、家政婦を置くよう主張。
(英語のウィキペディアでは、Jessica Nelson North で経歴や詩を見る事ができます。その後、詩の雑誌の編集者になったみたいです)
☆ハーシェル … スターリングの兄。ラスカルがノース家にいた時代は、第一次世界大戦で徴兵されていたためフランス戦線に。そのため、ノース家の中で唯一、あらいぐまラスカルと直接会う機会のなかった家族。物語の終わりで、スターリングがそれを残念に思う箇所がある。
ハーシェルについては、彼からの手紙の文面が出て来るのみ。それでもスターリングが兄の安否を心配する余り、死を示唆するような悪夢にうなされる等、物語では、ある意味、存在感がある。ちなみにアニメでは、この兄の存在は省かれている。
☆オスカー・サンダーランド … 家が農家である、スターリングの親友。ラスカルを森で見つけた際、スターリングと一緒だった。ノルウェーからの移民の家族。学校に通いながら父の仕事を手伝っていて、仕事をさぼると体罰を与えられていた。それをスターリングが心配に思う箇所がある。ちなみにアニメでは、オスカーの、この父との関係を好意的に描く回あり。オスカーの母は優しく、赤ちゃんアライグマだったラスカルをスターリングが村に連れ帰った時、
☆アート・カニンガム … カヌーの進水式を行う際、一緒だったスターリングの友達。日本でアニメーション製作が決まり、製作スタッフが渡米した際にまだ存命で、当時の様々な思い出を語ってくれた人。小説の中でネガティブに描かれていた人物達は偽名にされてある事実を明かしたとか。(たぶん、スラミーとサーマン?)
☆スラミー・スティルマン … スターリングの同級生で典型的な苛めっ子だが、気は小さい。学校でラスカルにゴムパッチンの悪戯をしていじめようとしたところ、逆に噛みつかれ、大泣きする。
☆マイク・コンウェイ … 牧場主。自慢の馬、ドニーブルックで、サーマンの車と競争し、勝つ。
☆サーマン … キリスト教の新派の牧師で、車が自慢。だが、マイク・コンウェイの馬に競争で負ける。ラスカルを目の敵にしている。たびたびラスカルを銃殺するとスターリングを脅す。
☆ホウェールン先生 … スターリング達の学校の若い女の先生。生物学を専攻しているようで、野生動物について様々な事を生徒達に教えてくれる。
生徒が自分達のペットを教室に連れて来て、授業で紹介するという企画を考える。が、ラスカルがスラミーに噛みついたため大騒ぎになる。
☆クイン夫人 … ノース家の家政婦として雇われる事が、作品終盤で決まる。自分が働くからには動物を家の中に入れてはいけないと宣言。(アニメ版では、初めからノース家にいる)
他にフレッド叔父さんとリリー叔母さんの間の三兄弟やスターリングが父と行った旅の途中で出会う老人、ラスカルの首輪を作る馬具店の主人等もいますが、それはまた後の回で。
なお、アニメに出て来るアリスやその家族、隣人の家の小さな娘マーサは、アニメのオリジナルキャラで、架空の人物です。(マーサは大好きなんですけどね)
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