少年少女は森を征く
その日の晩には、レオンの
「そういえばサンリアもスカートだけど、
「んー、多分大丈夫だと思うけど……」
サンリアは
「うん、大丈夫よ。ほら見て?」
「見ねーよ!!」
「何でよう、心配してくれたんでしょ? 気にならないの?」
「やめろ! 女の子が
「えー? どうして?」
「はあ、これだから小学生は。
あのなぁ、……あー、なんて言うか……大人の女性の体は男にとってすごく
「私、元の世界ではもう成人なのよ」
「はいはい、だったら
レオンが
「分かった。もうしないわ、だから目を開けて?」
「おう」
レオンが目を開けると、サンリアが
レオンは
「お前ー! わざとやってるな!?」
「うふふ、あはははは! レオンってばおかしい〜!」
「俺を馬鹿にするのは別にいいけど、自分を大事にしろって言ってんの」
「うん……分かってる。レオンのそういうところ、好きよ」
「また
「んー? やだなぁ、ホントだよ?」
ニコニコするサンリアは、本当に可愛いから
「もういいよ。それより、本当に怪我はないんだな?」
「無いわ。だって私、足は風でバリアしてるもの。ウィングレアスが体から離れない限り、私は
「あぁー! なるほどな……頭良いなー。俺にもそれ出来ない?」
「えー、うーん…私がレオンの体のこと、全部知ってたらできるかもだけど。トイレとかする時にちょっと危ないかもしれないわね?」
レオンは思い当たって
「……いや、やっぱいいです」
「それが正解よね。次の世界で服を調達するのがいいかな」
「ちなみにバリアは全身なのか? 俺がお前の
「まあ、全身に出来なくもないけど、それじゃあ危なすぎるもの。必要な時以外は足だけにしてるわ。手とか顔はセンサーだから出しておかないと逆に危ないのよね。服も大丈夫よ。あと、街中に入ったら解除するつもりよ。
「なるほどね、覚えとくよ。バリアは
「あー、今は無理かな……。発動や変化させる時はウィングレアス握って集中が必要ね。でもいいアイディアね、時間があったら
ところで、サンリアはこの特訓を急いだ方が良かったのだが、そう言うのは
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