手荒な歓迎
レオンは
もはや彼を
星明かりの下、前方に木に
彼はまっしぐらにそこを目指す。
「サ・ン・リ・ア~!」
ゴスッ
彼は
「……おかえり」
「……いってー……」
「バッカじゃない?」
「言うな。自分でもそう思った」
「くふっ」
彼女は
『シオンとやらには伝えたのか?』
「あ、フクロウ。あぁ、伝えてきたぞ」
『フクロウじゃと!? ワシにもちゃんと名前がある。
N=マルカトリラ=エズベレンド十五世じゃっ!』
「名前ややこしすぎ……じーちゃんでいいか?」
『………………いい』
いい、割には
ああ、でも、そろそろいい
「そういや、じーちゃん、サンリア。さっきは夢みたいな話って言っちゃって、ごめんな」
『何のことじゃ?』
「サンリアの話を信じてなかった時。じーちゃんが死んだり、サンリアの鳩が死んだりしたのを見たってのに、俺は……ごめん」
「別に、気にしてないわよ。私の
振り返ったサンリアにぴしゃりと
許してもらえたと
サンリアも自分の
「とりあえず……
彼女の声に
『
「まてまて、この森に狼なんか……」
『お主はもう世界の
「……どうするよ」
「何の
少女に
彼は
光の剣が明らかに内側から白く輝く。彼はそれから目を
「こんな
「つべこべ言わず。右にいるわよ!」
目だけで追うと、そこに目を光らせた狼が二頭。
彼が剣を握り直すと、剣が炎の様に
二頭がそれを見て明らかに
ギャヒイインと悲鳴。
抜いて振り向きざま背後から来たもう一頭を
恐ろしい程の切れ味。
狼の
「っひゃ~……」
奇妙な事に、この
そして、そんな自分を
そいつは次々と
(どうしちまったんだ、俺……)
そうだサンリア、と彼は思い返して振り向いた。
彼女は
レオンは思わず声を大にして、いや、本気で
「なぁにやってんだお前! 何サボってんだよ! 剣が無駄だろ、ちったぁ手伝え!」
「無駄はそっちよ! 剣を
サンリアはそう叫び、ウィングレアスを大きく振り降ろし
「
するとウィングレアスの
その狼は
他の狼はそれを見るや、
「あ、……何だったんだ?」
「分からないの? そいつがボスだったの。他の狼はボスが倒されたから逃げたのよ」
「よく分かったな」
「
彼女の声は
「夢中っつか
「まぁ、才能は
「俺も
レオンは立ち込める血の臭いに
「……そうね、悪かったわ。臭くて気が立ってるのかも。お風呂入ってくる」
「湯があんのか?」
「湯? 近くに川があるから…」
「まさか水?!」
「そうよ? 当たり前じゃない。
「誰が
「……
「嘘、見たいけど我慢する」
「それもサイテーよ!」
笑いをこらえるかの様なわざときつい言葉。
「じゃ、ここ離れましょ」
「あ、おい、
「ん! 忘れてた」
彼女がウィングレアスの柄にあるスイッチをカチッと切り替えると、下草の生えた地面に突き刺さっていた刃は回転しながら柄に戻った。
「うっわ、よく出来た
「玩具に見える?」
「いえ、
「
サンリアは
「貴方も鞘、ちゃんと回収してよね。それ作ったの、私なんだから。大事にしてちょうだい」
「お、おう……」
「それじゃ後でね」
レオンに見せた右手の
(……あー)
レオンは追う事と一人でいる事、どちらが危ないかを考え。
空を
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