【短編エッセイ】ヘルシンキの伊能忠敬 〜ヘルシンキに恋した記録〜

14、念願のマリメッコ

　マリメッコの本社やアウトレットのあるHerttoniemiは日本人が多かった。

　かもめ食堂に続き、日本人（特に女性）の観光客の多さに驚かされる。

　実はこの旅路に出るまで、マリメッコという存在をよくわかっていなかったわたしは、母や妹から買ってきて欲しいと言われたので見に来たけど、とても日本人に人気があるのだなぁとしみじみ思った。

　マリメッコのお洒落なデザインの服や小物、服など、または布をそのまま購入する人もいた。

　アウトレットはどの記事にも取り上げられていた通り、日本で見たマリメッコのお店と比べ安価なものが多く、掘り出し物発掘の戦いのような気がした。

　もちろんわたしもそこでとても可愛いショルダーバックを購入することになり、まんまとマリメッコの魅力にはまることとなった。

　ガイドブックは日曜日休み、と書いていても意外と土日休みの多いフィンランドのお店。

　改めてお買い物をするなら平日を選んで土日は土日にできることをするべきだと思ったものだけど、わたしも行く気満々だった本社のマリメッコ食堂は土曜日もお休みで（ガイドブックには日曜日のみとあった）涙をのむことになった。

　平日に行けばマリメッコに務める社員の方々と一緒に社食でランチを楽しむことができるらしい。

　絶対に次は平日に行こうと心に誓ったものだ。