第3章 たとえ、理解できなくても……
配信:13 AYAKASHI本舗公式 【切り抜き】妖怪“木心坊”について視聴者と語り合うワビスケ
木心坊のワビスケ
~【雑談】お兄さん、お姉さん、ボクとお話しませんか? その6~ より
「だから、練りこむときはしっかりと練るのが大事なんです」
「腕は疲れますけど、頑張った分だけ美味しくなるんです」
「お料理は毎日することなので手を抜くのも大事ですけど、時々はこうやって」
「いっぱい手間暇かけてあげてくださいね?」
▼CHAT▼______833
『ちゅばいはんだー:はーい!』
『三綴ゆの:ねりねりねりねは……』
『幽月ゆづき:ワビスケキュン!』
『十五時の猫:今度おすすめの練り練りレシピ教えて欲しいなー』
「もちろんです!」
「お料理配信……とかできたらいいですねっ」
「ジロウさんが最近、色々やってますし」
▼CHAT▼______852
『三綴ゆの:ひぇっひぇっひぇ』
『littleloveheart:ワビスケ君の手料理食べたい』
『ふーみん:ジロウさんこの間ASMRやってたね……』
『松:ジロウさんのASMR最高だった!』
『声オタ@マエストロ:かまいたちのジロウさんの無駄に多いブレス。不審者にしか聞こえないウィスパー。獣特有の舌遣いによるニチャリ音……最高でした』
『fujojo-jojo-jojo:全然最高に聞こえない解説流れてるんですけど!?』
「あはは……」
「でも、ボクも負けずにいろいろ挑戦したいと思います」
「応援よろしくお願いしますっ」
ぺこっ。
▼CHAT▼______888
『幽月ゆづき:新モーション!?』
『えうれか:うわああ▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂あああ!!』
『Yoshino54:うひひひっ。かわいい!』
『三綴ゆの:ぺこってしたーー!』
「えへへ。喜んでもらえましたかっ?」
「今の技術って、まだまだ色々なことができそうですね!」
「作ってくれたナツに感謝しなきゃ」
▼CHAT▼______900
『miomio:ブラボー、ブラーボ、ナツさん!』
『ラプラースの魔姉:ワビスケ君が新たなステージへと至ったわ!』
『fujojo-jojo-jojo:相変わらずいい仕事する~』
『user-nyon2217:ワビスケキュン最強妖怪か?』
「最強?」
「え、ボクが最強なんておこがましいにもほどがあります!」
「木心坊は、そんなに強い妖怪じゃあないですっ!」
▼CHAT▼______927
『えうれか:は?』
『ラプラースの魔姉:最強ですけど?』
『雪女のヒサメ🔧:ワビスケ君は最強名乗ってもいいんじゃないかしら~? 可愛さ全一よ?』
『三綴ゆの:ヒサメさんもこう言っとる』
『AYAKASHI本舗公式🔧:自信持っていいよ!』
『ふーみん:公式もこう言っとる』
「ちょ、もー!」
「そもそも、木心坊は誰かと戦うような妖怪じゃあーりーまーせーんー!」
「あと!」
「可愛いって言ってくれるのは嬉しいですけど、ボクは強くて立派な男になりたいんですっ!」
▼CHAT▼______951
『fujojo-jojo-jojo:大丈夫大丈夫。きっとなれる!』
『三綴ゆの:応援してるよ!』
『Yoshino54:そのかわいさを持ったまま、強くなってね!』
『十五時の猫:絶対いい男になれるよ!』
『妖怪博士:ちなみに木心坊とは椿で作ったすりこぎが化生となった妖怪だと言われています。資料もあまりなく逸話も散見する程度なのですが、ワビスケ氏の装束が僧服のアレンジとなっているのはすりこぎが僧侶を指す隠語として機能していたという説からだと思われます』
「………」
「……ええ!? そうだったんですか!? 妖怪博士さん!」
▼CHAT▼______988
『妖怪博士:なん……だと……!!』
『ふーみん:本人も知らなかった事実』
『三綴ゆの:そうだったんだ!?』
『uyuni:本人知らなかったー!』
『えうれか:そんなことあるの!?』
「ボク、この姿に初めて変わったときからこの格好だったんで、どうしてって考えたことなかったんです!」
「あ……あのっそれじゃあこれも聞いていいですか?」
「どうしてボクのこの服は、ゴスロリ? っていうのにアレンジしてあるんですか!?」
▼CHAT▼______1032
『幽月ゆづき:!!! 妖怪博士!』
『ラプラースの魔姉:博士!』
『AYAKASHI本舗公式🔧:教えてください! 博士!!』
『ふーみん:公式がこう言っとる』
『Aizen11246:公式ww作った人は把握しておけー!!』
『妖怪博士:………』
「博士!」
▼CHAT▼______1078
『妖怪博士:……………か、かわいいから?』
「!!!」
▼CHAT▼______1111
『nyanko41780:かわいいからかー』
『ラプラースの魔姉:かわいいものね』
『雪女のヒサメ🔧:最高の答えね』
『松:これ以上ないくらいの理由だ』
『user-Furyu8152:ワビスケ君が目を見開いたまま固まっているww』
『妖怪博士:……力になれず、申し訳ない』
「……はっ!?」
「あ、いえいえ! 気にしないでください!」
「ボクにもわかってなかったボクのこと、知れてよかったです!」
「ボクは、まだまだ未熟だから。これからもいっぱい勉強していこうと思います」
▼CHAT▼______1167
『miomio:なんかいい話になってる』
『littleloveheart:イイハナシダナー』
『妖怪博士:私もより一層研究に励みます』
『ふーみん:割とガチめの学術的なやり取りになってて面白い』
『fujojo-jojo-jojo:博士ならワビスケ君の服がどうしてゴスロリなのかで論文書けそう』
「あははっ」
「あ。もしそうなら、ボクのことはあくまで木心坊の一例ってことにしてください」
「ボク以外にも木心坊はいますし、そこにはその木心坊だけの何かがあって、信じられているはずだから」
「ボクは木心坊のワビスケ。頭に侘助椿を飾って、ゴスロリ改造した僧服を着てる、いつか強くて立派な男になる、木心坊です!」
▼CHAT▼______1203
『―――
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