第23話 解体用のナイフを買おう②
アティム大陸・ロマネスコ王国・辺境都市・シールド・武器屋
ソラシスに自己紹介された店主は…
「ああ、すまねえ…驚き過ぎたぜ…しかしドラゴンをテイムしてる奴なんて初めて見たぜ…」
店主のオヤジは目をキラキラさせていた。
ソラシスは改めて店主を見た。
(ギルドの盗賊と同じく…このオヤジも見た目は盗賊だな…まぁ、こっちのオヤジはスキンヘッドで顔に縦の傷があるし…より盗賊のカシラ風だよな…)
「ゴルドたちを救ってくれて感謝する。この店の主のゴブルだぁ!ソラシスとクウだったな。好きなだけ武器を見てってくれやぁ…安くするぜ!」
「ソラシス、こっちに解体用のナイフが置いてあるぞ」
ソラシスはゴルドに呼ばれた方に歩いて行く
(まさか…異世界でガラスの収納ケースを見るとは思わなかったな)
よく宝石店で見かけるタイプのガラスケースに剣に斧に鎌にと、ありとあらゆる武器類がガラスケースに並べて有ったのだ。
「このナイフ良いな…」
ソラシスは鑑定を発動した。
上質な鉄のナイフ
ランク D
切れ味抜群
(鑑定を使うと脳にダイレクトに情報が入る感じがして嫌なんだよな…慣れないな…)
「オヤジさん。このナイフいくらですか?」
「それか…銀貨7枚でいいぞぉ!」
「ソラシス、表通りの武器屋なら銀貨10枚はするぞ。安いぜ…しかもオヤジの店で買うと一回無料で買った品を手入れしてくれるんだ」
(へぇ~サービスいいなぁ…)
「買います!それと予備で右のコレもください」
鑑定を使い品質の良い物をもう一つ選ぶソラシス。
「ああ、それは銀貨6枚だよ」
「それじゃこれで…」
ソラシスはカウンターテーブルに金貨を置いた。
「釣りを持ってくるから、暫く待っててくれ」
ソラシスは無言で頷いた。
「ゴルド、いい武器屋だな。気に入ったぞ」
「おう!案内して良かったぜ…そろそろ夕方になる…欲しかったナイフも買えた事だし次は泊まる宿屋を紹介するぞ。本当なら森の盾が使っている宿屋を紹介したかったが、人気の宿屋でよ…満室で空きが無いんだよ。ソラシスの希望は何かあるか?」
ゴルドに宿屋の希望を聞かれ考えるソラシス。
「クウと同じ部屋で寝れること、一人部屋、メシが美味い、以上」
「料金を気にしないなら…マムの家がオススメの宿屋だぞ。テイムモンスターOKで個室でメシも美味いと評判の宿屋だが…一泊、大銀貨1枚もするぞ」
(大銀貨1枚…10万…高級な宿屋なのかな…まぁ、泊まってみて良かったら連泊しよう)
「ああ、問題ない。そこに案内を頼む」
「任せろ」
ゴルドと話しているとオヤジが戻って来た。
オヤジから釣りを受け取りナイフの簡単な手入れ方法を聞いて店を後にした。
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