アンドロイドが統治する幸せな生活から解き放たれたくなる本能が、とても人間的に描かれていました!きっとアンドロイドの支配下でも幸せを感じる人はいるだろうし、それが窮屈な人もいるだろうし。この世界はSFっぽいけれど、現実の世界だって幸せのカタチは様々で。根本は同じかも……と考えさせられるお話でした!
世界一幸せな都市を掲げるクォンタムメトロポリス。そこはアンドロイドが人間を統治する都市だった。そこで暮らす青年・シグザーは、あるときアンドロイドと言い争う少女・ベレッタに出会う。昔の自分のように、自由を求めるベレッタの姿を見て、シグザーは自分の幸せについて考えていく。誰かから提供される幸せではなく、自ら幸せを掴もうと抗う二人が、少しずつ距離を縮めていく姿がとても好きです。今後二人がどんな生活を送っていくのか、色々な想像が膨らむラストも素敵でした。面白かったです!
美しくて、尊くて、胸が暖かくなる。そんな物語だと思います