~ 森の片隅にて ~

「おいおい、なんだここ? どうなってんだ?」


「あぁ、数年前に通りかかったことがあるが、こんな大自然じゃなかったぞ」


「見間違いじゃないのか? 見ろよあの樹。数年やそこらであんなに育つわけねぇだろ」


「いや、ここで間違いねぇ。それに樹だけじゃねえ。見ろあそこ、小屋がある」


「人がいるってことか?」


「どうだかな。人だったらいいが……」


「まぁ、いい。とりあえず隊長に報告しよう。探してたものは見つかったしな」


「あぁ。ったく、あの銀竜、こんなところにまで逃げやがって……」

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