第44話 なんでそうなる!?
部屋のドアを開けた。
艶のある美しいロング銀髪。
金眼。
神々しいほどに整った顔立ち。
身長高め。
白く美しい肌。
スタイル抜群、出るべきところが出まくっている。
ピンクのスーツの上着、水色のワイシャツ、ピンクのネクタイ、金色の
そこには、このような姿の人が立っていた。
着ているものはおかしいけど、超美女だな。
「おおおおおっ!! 超良い雌ですだぜ!! アオォォォォォォォンッ!!!」
「おおおおおっ!! 超良い雌だぜだぜ!! ウオォォォォォォォンッ!!!」
「おおおおおっ!! 超良い雌ですですよ!! オオォォォォォォォンッ!!!」
「やかましい!
「これは無理ですだぜ!! アオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「これは無理だぜだぜ!! ウオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「これは無理ですです!! オオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「静かにしろ!!」
「まったくざぁす! 静かにして欲しいざぁす!!」
銀髪の超美女が、そう言った。
ああ、やはり文句を言いに来たのか。
「申し訳ありませんでした! すぐに静かにさせますから!!」
「まあ、立ち話もなんだから入るですだぜ!! アオォォォォォォォンッ!!!」
「ああ、その通りだぜだぜ! どうぞどうぞだぜだぜ!! ウオォォォォォォォンッ!!!」
「ついでに、オツキアイもしていきましょうしょう!! オオォォォォォォォンッ!!!」
「何言ってんだ、お前ら!? 本当にすみません! よく言って聞かせますので、今日のところはお引き取りください!」
「親父殿、何を言っているんですだぜ!? 超良い雌を手に入れるチャンスですだぜ!! アオォォォォォォォンッ!!!」
「その通りだぜだぜ!! 部屋に連れ込むんだぜだぜ!! ウオォォォォォォォンッ!!!」
「そして、オツキアイをしてしまいましょうしょう!! オオォォォォォォォンッ!!!」
「黙ってろ!!」
「むっ、こいつはもしやアレですだぜか!?」
「ああ、これはきっとアレだぜだぜ!!」
「はい、これはきっとアレですですね!!」
「なんだよ、急に!?」
「お前はなんかすごいこと士な気がするですだぜ!! アオォォォォォォォンッ!!!」
「俺もそんな気がするだぜだぜ!! ウオォォォォォォォンッ!!!」
「私もですです!! さあ、お父様、部屋に連れ込みましょうしょう!! オオォォォォォォォンッ!!!」
「はぁっ!?」
何言ってんだ、こいつら!?
デタラメ言いやがって!?
おしおきすべきか!?
「な、なぜそれをざぁす!? お前らは何者ざぁすか!?」
「えええええっ!? 本当になんかすごいこと士なんですか!?」
「な、なんだとですだぜ!?」
「まさか本物だったなんてだぜだぜ!?」
「適当に言ったのに、当たっているとは思いもしませんでしたした!?」
「し、しまったざぁす!?
「うむ、その通りですだぜ!!」
「これは俺たちの勝ちだぜだぜ!!」
「これであなたは私たちの妻ですですね!!」
「くっ、仕方ないざぁす…… あなたたちの妻になるざぁす……」
「やったですだぜ!! アオォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「やっただぜだぜ!! ウオォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「やりましたした!! オオォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」
「なんでそうなるんだよぉぉぉっ!?」
「はっ、し、しまったざぁす!? また乗せられてしまったざぁす!?」
「ええ……」
何やってんだよ、こいつ……
銀髪の超美女に部屋に入ってもらった。
「とりあえず、自己紹介をしましょうか。私は
他のみんなも自己紹介をした。
「あーしちゃんは『ユユモア・キサァテ』ざぁす。ユユモアで良いざぁす。敬語もいらないざぁすよ」
「ああ、分かったよ、ユユモア。よろしくな」
「よろしくざぁす」
「ユユモアは、なんかすごいこと士で間違いないのか?」
「間違いないざぁす」
「しょ~しょしょしょっ! 町中にもいたんだな!」
「あちこち行く手間が省けて良かったね、いちょ~」
「そうだな」
「ということは、アルヴェリュードたちは、どこにも探しに行かなかったのざぁすか?」
「ああ、そうだよ」
「あれだけ偽情報をばらまいたのに、まったく引っかからないなんて、あーしちゃんの完敗ざぁす……」
「おい、どういうことだよ!?」
「なんかすごいこと士が、この町の周囲にいるという情報は、全部あーしちゃんが流したデマざぁす」
「なんでそんなことするんだよ!?」
「
「なんのためにだよ!?」
「有能なヤツなら、一生面倒見てもらおうと思ったざぁす! アルヴェリュードは合格ざぁす!! 末永くよろしくざぁす!」
「なんだそれは!?」
こいつ、ナウアーエたちと同じ考えを持ったヤツだったのかよ!?
「では、さっそく妻としてやるべきことをやってもらうですだぜ!!」
「ああ、やろうだぜだぜ!!」
「すぐに始めましょうしょう!!」
「分かったざぁす!」
「何言ってんだ!? それよりも『なんかすごいこと』というのを教えろよ!?」
「いや、それよりも妻としてやるべきことをやってもらう方が優先ですだぜ!!」
「ああ、そっちの方が重要だぜだぜ!!」
「その通りですですよ、お父様!!」
「そんなわけないだろ!?」
「いいや、あるざぁす! まずはあーしちゃんの生活を安定させるざぁす! さあ、始めるざぁす!!」
「あーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
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