長い溜めから訪れる盛り上がり

最初から最後まで「俺強え」なのではなく、序盤中盤で溜めを作って、クライマックスに盛り上げがくるタイプの作品です。

主人公は若いのに気遣いが出来、人の気持ちを理解してあげられるタイプの好青年。読んでいて嫌味な所もなく、好きになれる男の子だと思います。

個人的には脇役の小悪党や、ボスのキャラクターに味が有るなあと感じます。雑多なヒロイン群より、悪党と素直な主人公の対比を重点的に書かせた方が良いのではと。

盛り上がってくるまで、少し我慢が要るかもしれませんが、クライマックスに爽快感があるので、一気に読み進めるのをオススメします。