この作品は、アラービヤ共和国の男爵家の娘であるミライが、全く予期せぬ形で第一夫人としての立場に置かれるというストーリーです。
物語冒頭では、ミライと使用人のアミルとの間に秘めた想いが描かれています。しかし、彼らの関係は父親によって引き裂かれてしまいます。失意の中、ミライは友人たちとの再会を果たし、花嫁募集の条件がある第二王子ファハドへの提案をすることになるのです。
この小説の特筆すべき点の一つは、ミライをはじめとした女性陣の強さです。彼女たちは旧態依然とした制度に振り回されながらも、自分たちの幸せを追求するために行動します。
また、ハレムというエキゾチックな要素も魅力的に描かれています。女子会の場面や、ラブストーリーの展開によって、読者は魅力的な世界に引き込まれます。
個人的オススメポイントとしては、女性陣のしたたかさとファハド様の度量の広さが魅力的です。読者は登場人物たちの成長と幸せを期待しながら、物語を楽しむことができるでしょう。