第23話 興味

 朝早くから山脈の頂上にるエンシェントドラゴンに会いに行った。体長は50mに漆黒の鱗に角が2本と鋭い眼光、常人ならば見ただけで倒れてしまいそうな威圧感、だが非常識なニールは話し相手としか思わなかったし、『絶生存』のスキルが働いていた。


「おはようございますエンさん」


「久々だの小僧、むぅ、小僧よ貴様に伝えなけれならぬ」


「何をでしょうか」


「小僧の『絶』はやはり、この世界の女神の『呪い』であるぞ、我は5,000年生きてきたのだがな、我の双子の兄弟には、小僧のような者が過去に居たのだ」


「私と同じ転生者、がいた、と」


「なんじゃ、小僧でも少しは驚いたかの!」


「小僧が取得しているスキルは『全知識』のみだ、その他の『絶』は呪いだ、どうだ小僧よ『呪い』を解く方法は知っておるぞ、試してみんか?でなければ、小僧は人間とは言えんのでな」


「、、その方法とは、、」


「簡単な事だ、『絶』のついている呪い、例えば『絶食』からだな、簡単な事よ味覚はあるのだろう?小僧が美味いと思う食事をしろ、そのうちに『絶食』の呪いは消える、まずは食料や調理に興味を持て、今の小僧は何に対しても興味が薄れて、いずれは廃人になる、既にその兆候は出ておるからの」


「っつ、確かに、感情が希薄に、、」


「次に小僧にとって大事な人間を思い守れ」


「ソ、ソニアさん、、」


「ほう、ソニアか、小僧よそのソニアとまともな会話をしたのは、いつかの?思い出せまい、小僧の魂が希薄になっておるぞ、前のニールと同じ道を辿るだろうて」


 エンさんと別れて帰路に着こうと転位魔法を使用し、「ニール村」の門の前で思考をした。


(確かにエンさんの言う通りですね、白い女性はこの世界の女神なのでしょう、しかし私が前世で死ぬ前に女神は悲しそうな顔をしていた、つまり、私を人間としてではなく、人間の形をした何かになってしまうと、そう考えていたのでしょう「魂の光」は、関係なく心を感情を『絶』した者!!、、、誘導されていたようですね、こういった高速思考もいつ以来でしょうね、エンさんには感謝をソニアさんには陳謝をしましょう)


「ただいま!ソニアさん、ショカさん、今日から一緒に食事をしましょう!」


「え、ニール様?」

「ニール君て、食事て、」


「あはは!明日からは料理もしてみたいですね!」





「「ニール様(君)が、笑った!!」」

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