第19話 エンシェントドラゴン


 ニールは転移魔法を使用し、エンシェントドラゴンの目の前にいた、彼との話しは興味をひかれ知らない事ばかりだったので、足繁く通っていた。


「こんばんはエンさん」


「よう、小僧今日は月は見ないのか?」


「はい、もうだいたいは理解しましたし興味を無くしました」


「そうか、小僧はいつ寝ているのだ?毎晩起きているのだろう」


「はいスキル『絶睡眠』の効果により、睡眠の必要性が無くなりました、これは私の考察ですが聴いてもらえますか?」


「うむ、よかろう、、」


「スキル『絶睡眠』は、実は『呪い』ではないかと思います」


「何故、そう思う」


「人間やエンさんのようなドラゴンでも睡眠はしますよね、私は『絶食』『絶色』『絶承認』『痛覚』もスキルとしてあります」


「小僧、それは果たして人間と言えるのか、」


「ですよね、だからこれはスキルとは別の『呪い』ではないかと言うのです」


「うーむ、ではそのスキルは誰から与えられたのだ」


「はい、この話は荒唐無稽かと思いますが本当の話をします、この身体のニール=ブラウフォンは5歳で魔力暴走をさせて自殺しました、その後すぐに、前世の私がニールの身体を頂きました、」


「ち、ちょっと待て、小僧は死んだ?前世の貴様は異世界から来たのか、、」


「はい異世界に来る前に、草原の中にいた白い女性にスキルのお願いをしましまた、前世では両親に疎まれ、大人になっても疎まれる仕事に50歳の時に不治の病になり、死にました、転生先のニールもこの容姿から『悪魔の子』として疎まれ、辺境伯の三男とは認められませんでした、前世では既に喜怒哀楽も希薄だった為、ニールになっても悲しみはありませんでした」


「にわかには、信じられんが小僧が、わざわざ嘘を話しに、こまいて」


「全て事実です」


「、人間とは魔物以外、だな、、そうだ小僧よ良い事を教えてやる」


「良い、事、ですか?」


「ああ、アースドラゴンを筆頭に我に助力の申し出があった、くだらんと思ったが気が変わったわ!スタンピードに参加するのだ!」


「スタン?ピード、ですか、」


「まぁ、小僧には関係あるまい、いまだにジーフの大森林にすんでおるのだろ?」


「どこまで行けるか王都まで行きたいものだ」


「は、はい、えと頑張って下さい」





(スタンピードってなんでしょうね?興味も無いですし、私に関係無いならば余計にどうでも良いですね)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る