第6話 日常

前ニールの記憶では、毎朝走り込みをするとの事です。何故なのか理由は知りません、そして剣術の稽古この2つで午前までです。午後からは座学ですね、歴史に算術が今の課題です。魔法の授業は無いようですね。何故なのでしょうか?

さて、走り込みが終わりましたので、部屋でソニアさんを待ちましょう。


「おはようございますニール様」

「おはようございますソニア(さん)」

あれ、ソニアさんが難しい顔をされていますが、私何か間違えていましたか?


「ニール様、今朝は何時に起きましたか?」

「寝ていないけど、どうしたの(ですか)」

「走り込みは終わったのですよね」

「はい、日課の通り外周を3周」

「まだ、明け方ですよ」

「はい、そうですね。次は剣術の稽古ですよだよね、よろしくお願いします」

「・・・」

「あの、ソニアどうしたの怒ってますか?」

「いえ、お食事は?」

「必要ありませんよ、貴族なので税金の無駄遣いだと思います思うよ」(あぁ、変な言葉遣いだなぁ)

「ニール様!!食事は身体作りの基本だと昨日言いましたよね」

「はい」

「では、今から食事をしていただきます!」

「、、はい」


黒パンと、スープ。と、朝から肉の塊りの様なステーキ?(前ニールの記憶にも無いけど)


「これは、全部食べないとダメ?」

「もちろんです、残したらそれこそ税金の無駄遣いですよ!!」

(それは、そうですよね購入後の返却は、送料も無駄になりますものね)

「では、いただきます」


「ごちそうさまでした、ってあのソニアは食べ無いの」

「侍女たる者主人様とご一緒とはまいりません」

「僕は気にしないのに」

「ニール様は貴族の、立場をお考え下さい、平民には武力は基本的に持ち合わせておりません、辺境伯家の武力を用いて魔物や他国を征圧いたします。これがニール様の仕事となります」

「そうなんだ、、魔物の討伐か、、何処に行けば魔物はいるの?」

「はい、ここから更に西に広がる『ジーフ大森林』に、奥に行くほど強くなりますのでニール様にはまだまだですね」

「そうですか、貴族としての理由を理解しました。魔物を討伐してきます」

「え、ニール様?」

「クロックアップ」

「、き、消えた?ニール様?」


(さて、剣は持っていませんのでこの短剣と、武器になるのは石ころでしょうか)

(頂いた食事分と、ソニアさんの給料や、屋敷の管理費、王国に対しても税金を払うのでしょうね、固定資産税かな?あと、今まで育てて頂いた分の経費ですか、魔物討伐ぐらいでお返し出来るとも思えませんが、働かざる者は食うにべからずですしね。)


「では、行きます」

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