第4話 考察と考察
走り込みを終えて、部屋に戻ろうとしたらソニアに怒られてしまいました。「ニール様どこに行かれていたのですか!」「走り込みだけど」「・・・朝ですか!」「え、うん」「・・・」
(そして今目の前に食事があるのですが食欲が有りませんね。これもスキルなのでしょう、残した食事は腐るのでしょうか?クローゼットの中に置いて様子をみますか。そして、今日走り込み中に気がついたスキル一覧なるモノですね。『絶食』『絶睡眠』『絶色』『絶承認』『絶痛覚』は理解出来ますが、『絶生存』は既に前ニールは死んでいる、いや私が殺したのでしょうか、もしそうだとしたら大変な過ちを犯してしまいました。しかしあの白い女性の発言で「魂」とかが必要だとか、ならば前ニールの魂は既に無く「記憶」としてこの身体にあるのでしょうか?今となってはあの白い女性に聴く事も叶いませんが、、さて残りのスキルに『全知識』とあるのですが、どう使うのでしょうか?とりあえず言葉にしてみましょうか)
「全知識」
(目の前に皮の装丁で厚い本が出現しました。剣と魔法の世界。魔法ですか、さて魔法とは?あ、考えただけでペラペラとページが捲れるのですね、しかもこれは?読んでも無いのに知識が頭に入って来ますね。これはとても面白い事象ですね、ふむ?魔素?あ、またページが捲れるのですね。この世界の大気には窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン等々まぁ、地球とあまり変わらないのですが、『魔素』も含まれているのですか、そしてこの世界の人間には『魔素』を貯める臓器『魔臓』があると。ほう、心肺機能を鍛える様に、この『魔臓』も鍛える事が出来るのですか。なら、鍛え方も同じなのですね。ギリギリまで魔法を使い『魔臓』を空にすること、しかし使い過ぎると失神や最悪は死に至ると、まぁ前世でもマラソン選手でも心肺機能停止もありましたし同じ事の様ですね。では、最初の魔法は何にしましょうか?相対性理論では光速度不変の原理がありましたね。この世界でも同じなのでしょうか?では、「時空魔法」とは?本がペラペラと。ふむ、では)
「クロックアップ」
(変わらない?いや羽ペンを投げてみましょうか)
「え!」
(私の手から離れたら本来の時間に戻り音速を超えて圧縮熱で燃えてしまいました。これは、どれだけ光速に近付けるか魔法の鍛錬が必要ですね。あとは、『魔臓』からエネルギーを供給して身体や脳も動いているとは。スキルとは魔素と魔臓で発動させていると言う事ですか)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます