12/21 Thu
「ないないない、それはない!」
クリスマスプレゼント決めたの?から始まり、花瓶にするかもと答えたら、全力で否定された。
「ねぇ、お兄ちゃん。わかってる? 相手は花屋の娘だよ? ぜぇったい、家にたくさん花瓶があるけぇ。ちょっとオシャレだからって言ってもいらんよ。しかもさ、花瓶ってドコにあるの。雑貨屋? ホームセンター? 陶芸家? ネットとか今から間に合わないでしょ? デパートとかならあるかもしれんけど、デパートの包装紙に包まれたのあげるの? それお歳暮と間違えてない? ないわぁ」
俺の顔を見た
「お兄ちゃんなりに一生懸命、考えたのはわかるけど、花瓶はおすすめしません」
今更だが、簡潔に言い直してくれた。
振り出しに戻って
「アクセサリーとかは?」
「夏海に気を使わないでって言われた」
「ああ、ひなちゃん言いそぉ。じゃあ、かわいめの文房具とか?」
「それ、数百円で終わらん?」
だよねぇと
「明日、終業式だし。付き合うよ、買い物」
「便りにならん」
「ええー! 今度は真面目に選ぶよぉ!」
前のは真面目じゃなかったんか。
不満が顔に出ていたらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます