6、エンカウント

高校生活二日目。

今日は余裕をもって登校した。

校門をくぐるとMEが広がる。

と同時にフェンリが出てきた。


じ~ん


嬉しい。

学校でちゃんと会えるなんて。

本当に僕のパートナーなんだ。


「おーい、犬海。おはよー。」

「あ、おはよう。どう?寝れた?」

「まぁ、ぼちぼちだな。今日から本格的に学校だな。SMWも頑張っていこうぜ。」

「そうだね。なんたって行事の景品は豪華だからね!」


教室に入るとクラスメイトはモンスターの操作練習したり、友達と雑談していた。

僕たちも席に着き話をしていると二人の男の子に声をかけられた。


「ねね、君!昨日モンスター生まれてなかったよな?今日は隣にいるってことは朝校門をくぐると生まれた感じかの?」

「…興味深。」


一人はとても元気で明るい子でもう一人は無口な感じの子だった。


「そ、そうだね。校門をくぐるとモンスターが現れたって感じで…もうびっくり!はは…」

「…なるみ。狼?」

「たぶん?狼だと思うけどネームはフェンリって名付けたんだ。ところで君たちは…?」

「あぁ!ごめんなぁ、ぼくは新井羽月あらいはづきや。でこっちは…」

「…上杉竜彦うえすぎたつひこ。」

「宜しくね!羽月!竜彦!」

「よろしく!ぼくのモンスターは鳥?みやいなやっちゃな。ネームはハネや!羽月とハネのコンビでよろしくの!」

「…トカゲ?、ネーム、シュル。」

「二人のモンスターもかっこいいなぁ!」


高校での初めての友達ができた。

二人ともとても個性的で楽しくなりそうだ!


「僕は羽柴犬海!こっちは針道也!」

「よろしくな。俺のは職業持ちだったからゲームでよく使う名前のローにした。」

「へぇ、君が職業持ちの。昨日は大注目だったね。」

「…職業持ち、かっこいい。」


なんて話していると先生が来た。


「じゃ、またあとでね。」


二人とも席に戻っていった。

みんなが席に着くと先生が話し出す。


「おはようございます。まず早速ですが今日は四人一組を作ってもらいます。その後隣の部屋のトレーニング室に来てください。」


そう言って先生は教室を出て隣の部屋に向かった。


「どうする?あとの二人。」

「大丈夫だ。向こうからくる。」


するとすぐに卯月と竜彦が寄ってきた。


「なろうか!パーティ!」

「…なってほしい。」

「あぁ、こっちも頼むぜ。」

「よろしくね!」


***


僕たちは早速隣のトレーニング室へ向かった。


「さて、どんな事させようとせてんのかな?」

「…早速訓練?」

「それはないんじゃないの?」

「いや、あるかもしれんのぉ。」


ガラガラ


「せんせーい、来ましたよーって…」

「おいおい、なんだよ、そのデカモンスターは?」

「今からこれと戦ってもらうわ。」

「「「「…はい?」」」」


まさかの本当に戦う流れになるなんて…

しかもいきなりこのデカモンスターとですか?


「では開始!」


そして僕たちの実戦がいきなり始まった。


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