第24話 光の剣霊



「そうだな、君はなによりも真っ白な想いの剣にしよう」


父親であるセラが語りながら笑顔で私の剣のカタチをつくる。


「君は君の想う正義を貫きなさい、護るべき意志をもつ者に自らの力を預けるといい、無垢なる正義、光の剣霊ジャスティン」


名をつけられこの世界に生誕した。



「いいわ、苛烈の中に護る気持ち、守護者たる英雄の資質、別世界の力を内包させている」


目の前の白いドレスの金髪の女性は笑う。


「君は?」


「私は偉大なる魔竜に産み出された神聖剣!ジャスティンよ!」


女性は笑いながら胸元に康介の手を触れさせる。


「偉大なる魔竜を父とし産まれた七魔の武具、契約するは偉大なる光の力、貴方の名前は?」


「黒井康介」


「いいわ!康介!貴方の守護者たる資質に可能性をみたわ!貴方の物語は私と共に紡がれる!私は貴方の花嫁に貴方は私の花婿に!契約するわよ!」


女性…ジャスティンは叫ぶ!


「私は光司る神聖たる王の力!叫んで!」


黒井康介の体が光に包まれる!


「「ジャスティン!!」」


白銀の剣から光があふれる!




「新たな理が産まれたようだね」


世界の果て黒いスーツを着た男が笑う。


「新たな制定者がうまれた」


白い着物を着た老人は空をみつめる


「4人目は世界に落ちた竜でありながらも人たる者」


赤いフードを被った少女はわらう。


「4人目…新たなルールを産み出す特別な転生者」


黒いスーツの男は笑う。


「世界を変革させる魔竜」


男は砂礫の大地をみると同時に緑の息吹を産み出す




「僕の刻まれた聖痕は緑たる力内包する森林の力」


「彼に刻まれるのはどんな聖痕かな?」


「魂の形によってかわる」


3人の超越者は語る。



「世界はまた変わる」


「世界は起きる」


「変革させる彼は?」






「なんだこれは?」


セラは自分の左腕に刻まれた黒い獣にも見える刻印をみて不思議におもった。



「…なんらかの力を感じるな」


今はまだその力の真価をしらない。






黒い獣…



この世界では深淵とよばれる。



意志ある混沌とよばれる




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