第15話 いきなり女神に告られた時の選択を述べよ



「まあ見た目17くらいだし、全然いけるよね、こちらの世界は13が成人年齢だし」


「(どうする、何が正解だ!?)」


まるで肉食獣のような雰囲気を醸し出すミカエラに冷や汗をかく。


「大丈夫、痛くないし、なんならオトナの階段のぼらせちゃうから」



「(恋愛すらしたことないのにどうしたらいいんだ、女神様といっても女性に年齢きくのはまずいし)」



簡単にいえば貞操の危機になっている。美女に口説かれるのは別にいいが、まだよく知りもしないで頂かれるのは怖い。


セラは基本的に性欲というのは薄い方であまりそういう話はしたりはしないが、冒険者の先輩達はよく語る。この街にも色々なコンセプトの風俗街があるし、恋仲になった話もよくきく。



何よりミラドゥークはまだまだ少年から脱却したばかりの年齢だ。


思春期特有の興味もあるが、基本的には肉食系の女子に関しては免疫がない。


この世界では一夫多妻や一妻多夫制など複数恋愛や複数結婚は了承されてはいるが。


「(恋愛するにしてもアリアがきちんと成長してからだなあ、それに貯蓄もしたいし)」


ミラドゥークは早いうちから両親が他界し、村人達とも仲よくしていたが、まだ幼いアリアを放って先に自分が恋人なりなんなりを作る気はなかった。村がなくなった後、セラという魔竜にであい、家族のようになったあとも、アリアの危機は去ってはいるが、生活にかけては自立した生活をしたいと思っている。


女神とはいえ自分に好意をもってくれるのはありがたいけれど、結局の所自分がまだ子供であると思う所もあるし、なにより上には上もいるというのは自覚している。


種族として長命であり不死とも言われる種族にも会うという運命的な出会いをしたとしても自分は常に向上しつづけたいと感じている。


冒険者というのは誰にもとらわれず世界を楽しむ者であると同時に安定のしない職業だ。だがその冒険者として過ごすのはいいかえれば自由に選び護るべき人や自分の道を貫けるということ。


大事な妹のために何かを残したい兄にとっては望むべき職業。戦う力を研ぎ命尽きるその時まで戦い続け名誉と遺産を残せるようになれば妹もきっとよい老年を過ごせるだろう。


隠しもせずにそう告げることを考えきちんと告げると


「あなた、ほんとに14歳?冒険者でそこまで考えるひといないし、若いのにすごいわね」


ミカエラは肩をすくめ


「でも、すごく素敵な考えね、家族を大事にしてるのね、気にいったわ」


にこりと笑うと


「じゃあ恋人というよりまずはお友達にならない?私も冒険者になろうと思ってるの」



ミラドゥークにそう告げた。



「さて、ある程度の調整はなったな」


白い空間、創造神セイクレッドは頷く。


「残りの罪の子ら、私の使徒も生み出し、各地に向かわせたし、存分に楽しんで欲しい」


にこりと笑う


「さて、父である私も分体を拵えて下界にいくとしようか、地球の神に勧められたゲームのキャラクターをベースにするか、確か奇跡の力を使うキャラだったな、面倒だ、新たな術式として構築定着するか、本体である私が楽しめるように、少し外見もいじるか、いわばオープンワールドのゲームのようでもあるからな、新種族としてもつくるか」


セイクレッドはわくわくするようにキーボードに似たものを召喚してたたき出す。



「なかなか、渋いんじゃないか?私よ」


「まあ、設定としては地図にもない最果ての地であらゆる知識と知恵を追求し、新たな種族となった人間という設定だからね、使徒達は自らの血を分け与えた人造人間という設定にしている、一応種族としてはホムンクルスとしているよ、地球のあの漫画のオマージュだ、まあ魔法やスキルを扱う世界だから似て非なる物だがね」



セイクレッドの前ににこやかに笑いながら話しているのは、白髪を長く伸ばし顎髭を蓄え、メガネをかけた少し研究者風の優しげな男。顔はセイクレッドに勿論似ていてセイクレッドの見た目より些か歳をとった感じだ。

身長はそれほど高くはなく160センチほどだろうか、草臥れた白衣に仕立てのいい白いシャツと茶色いズボンにサンダル。煙草を口に加える。


「しかし大分ロールプレイが様になっているな」


「まあ世界が緩やかに成長できるように地球の技術も使うからな、地球の神にも許可は得ているし」


「彼女もまた遊びに来るらしいからな、あちらは八百万の神といってある程度業務を任せられるのもいるらしい


「神が多いことは羨ましいことだ、まあこちらはこちらで楽しもうか、ステータスはどう設定した?」


「このようにだ、私よ」




ステータス


セイクレッド=ギルティ


年齢

45


種族


賢人


職業

研究者

医者

旅人



レベル1000


HP6500

MP700000


装備

清潔な診療道具

清潔な白衣

清潔な白シャツ

清潔な茶色いズボン

清潔なサンダル

賢者の石



攻撃力2000

防御力 99999

魔攻 999999

魔抵 999999

速度 99999

力 99999

体力99999

魔力99999

知力99999

器用さ99999

運99999


スキル

研究の極意

錬金の極意

鍛治の極意

全武具適正

全属性適正

鍛治技術レベルMAX

精製技術レベルMAX

裁縫技術レベルMAX

抽出技術レベルMAX

全属性魔法レベルMAX

魔道具作成レベルMAX

錬金術レベルMAX

剣術レベルMAX

拳術レベルMAX

暗殺術レベルMAX

応急処置レベルMAX

技術開発

新術式開発

テイムレベルMAX

診療行為

治療技術レベルMAX

蘇生術レベルMAX


称号

異端たる賢者

使徒を生み出し創造神(隠蔽)

善悪とらわれぬ者。

超越者


スキル説明


研究の極意


新たな知識知恵を取得しやすくなる


錬金の極意


あらゆる素材に愛され常に最良の結果に


鍛治の極意


鍛治の神に愛され認めれた者が取得できる才能


全武具適正


あらゆる武具に愛され扱える才能


全属性適正


あらゆる属性を扱える才能


鍛治技術


鍛治の出来る技術、レベルがあがる度に高レベルな武具が作れ、鍛治に連なるものも作れる。


精製技術


精製が出来る技術、レベルがあがる度に高レベルな精製が出来、精製に連なるものができる


裁縫技術


裁縫が出来る技術、レベルがあがる度に高レベルな裁縫が出来、裁縫に連なるものができる


抽出技術


抽出が出来る技術、レベルがあがる度に高レベルな抽出が出来、抽出に連なるものができる


全属性魔法


全属性の魔法を扱える才能


魔道具作成


魔道具が作れるようになる。レベルがあがる度高レベルな魔道具が作成可能


錬金術


神秘の技術錬金術が扱える。レベルがあがる度、高レベルな錬金術が扱える。



剣術

剣を扱える


拳術


拳を扱える




暗殺術


無音に命を刈り取る技法、レベルがあがる度に致死率があがる


応急処置


傷や病気の簡易的なケアができる


技術開発


新たな技術を開発する


テイム


友好的なモンスターや魔獣を従える


診療行為

患者の容態を確認する


治療技術

治癒魔法とはまた異なる治療技術


蘇生術


命を蘇えさせる奇跡の術式


称号説明


異端たる賢者


あらゆる禁忌を含め失われし技術を

手に入れた者


使徒を生み出し創造神


世界を調停させる使徒を生み出した

創造神



善悪とらわれぬ者


中立にして道示す者


超越者


人という枷から解き放たれた者


装備説明


清潔シリーズ

永続的な清潔を保ち、あらゆる奇跡を纏う奇跡のシリーズ。


賢者の石


セイクレッド=ギルティが産み出した無尽蔵に力を産み出す奇跡の石


「…これはチート過ぎじゃないか?わたし?」


「大丈夫だよ、私はどちらというとイベントのお助けキャラみたいなものだから」


「…まあそれならいいのか?しかしステータスがすごいな」


「元々創造神がベースだから仕方ない」


「まあ、私が本気出せば他の世界は1000くらい滅ぼせるからなあ」


「私は別世界の神より規格外だからね」


「まあ力の使い方は基本平和利用だから、かまわないさ、平和がいい」


「まあ私の世界は色んな平和が消えたりしなかったりだがね」


セイクレッドはふむと頷く


「まあ、いい機会なのかもしれないね、私を創り出し下降ろすのも」


「そうだね、変化は感じたほうがいい」


「ならばいこうか、わたしよ、それより何故ギルティに?」


「なあに、罪の力を扱う子供たちがいるんだ、いいだろう?」


「確かにそれもまた楽しみか」


「ああ、では行くよ、私よ」


「楽しんでおいで、私よ、いやギルティ」


「いってくるよ、セイクレッド」


煙草を携帯灰皿に潰しギルティは世界から消えた。


「さて、楽しくみるとするか」


セイクレッドはにこやかに笑った


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