第34話 ゴーレムの身体から強化装備をゲット

「おりゃああああああああああっ!」

「ゴレェェェっ!」


 亜美はゴーレムをボコりまくる。


「宮本さん……すごい」

「こ、怖いかもです……」


 委員長と黒崎も少し引いているが。


 俺の予想を遥かに超えて、


 亜美はゴーレムをタコ殴りにする。


「ゴレェ! ゴレェ! ゴレェ!」


 ゴーレムは声にならない叫びを上げる。


「おらぁっ! 死ねぇ! 笹山っ!」


 笹山……?


 どうやら亜美は、ゴーレムを笹山に見立てているようで。


「死ねええええええっ!」


 ゴーレムの顔面に、亜美は拳を叩き込む。


「ゴレェェェ!」


 ゴーレムは倒れた。


【レベルアップしました!】


 俺のレベルが、51→80に。


 委員長の【経験値分配】で、獲得経験値が1.5倍になる。


「湊川くん……すごいレベル上がったね」

「うん。み、みんなとっても強くなった……」


 全員、大幅にレベルが上がった。


 これなら次のフロアボスも楽勝だろう。


「よし。ここから装備を作ろう」


 レベルは上がったが、


 俺たちの装備は貧弱なままだ。


 なにせ優れた装備は、すべて笹山たちに取られたからな。


 ゴーレムの腕を使って、


 ——クラフト、アクティベート!


 ゴーレムの腕から、ミスリルの剣を作り出す。


 ブロンズナイフよりかなり強い。


 ゴーレムの胴体から、ミスリルの盾、ミスリルの鎧、ミスリルの兜を作り出す。


 ゴーレムの身体は魔力を帯びているから、魔法耐性があるミスリルの防具が作れた。


「優斗、本当にすごいね。強そうな装備ばっかり……」

「湊川くん、ありがとう……っ!」

「さ、さすがあたしの湊川様……」


 やっと初期装備からオサラバした俺たち。


 レベルも装備も、かなり強くなった。


 今回も迷宮脱出、できそうだ——




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