第13話 委員長、笹山と話し合うが無駄だった「そっか、委員長。久図美に嫉妬してたのか! 委員長も【儀式】をすれば、可愛がってやるぜ」 追放者視点

「おうふ……気持ちいい……」

「じゅぶじゅぶじゅぶ……!」

「で、出そうだ……うっ!」

「〜〜っ!」


 笹山は、最高の気分だった。


 クラスの可愛い女子が、自分の【モノ】を——


「はあはあ……よかったよ。これでお前も【笹山親衛隊】の一員だ」

「やった! ありがとう……っ!」


 (はははっ! 女どもは俺のドレイだっ!)


 笹山親衛隊——笹山に従う女子たちだ。


 笹山親衛隊に入れば、いろいろと優遇される。


 装備は良い物を回され、食糧もたくさん食べられる。


 寝る時の見張りもやらず、戦闘にも参加しなくていい。


 何より、剣聖の笹山が優先的に守ってくれる。

 

 雑魚モンスターはすべて笹山が倒してしまうから、笹山が経験値を独占していた。つまり、笹山は今、クラスで一番強い。


 強い笹山に守ってもらう代価として、


 女子(可愛い子に限る)は、笹山の【モノ】を……


 一方、男子や(可愛くない)女子は、冷遇されて、装備も食糧もロクに与えられなかった。


「はあ、はあはあ〜〜っ! 笹山くん、もっと気持ちよくしてあげる♡」


 指をじゅぶじゅぶ舐めながら、笹山を誘惑する女子。


 笹山親衛隊の第一隊長、尻加久図美(しりかくずみ)だ。


 笹山の愛人に、すっぽり収まっている。


 クラスの陽キャグループで、笹山と一緒に優斗をいじめていた。


「……ねえ、笹山くん。話があるんだけど?」

「はあ? 今、取り込み中なんだが?」


 有栖川は吐き気を催しながら、笹山に声をかけた。


 ——このままじゃ、みんな生き残れない。


 そう思った有栖川は、思い切って笹山と話をすることにした。


 同じクラスメイトなのだから、笹山も話せばきっとわかってくれると……


「笹山くん、あたしたち同じクラスメイトなんだから、もっとみんなで助け合おうよ」

「助け合い? 強い奴に資源を集中させたほうが、たくさんの奴が生き残れるだろ」

「笹山くんがやっていることは、気に入った女の子を贔屓しているだけでしょ? 笹山くんは一番強い男の子なんだから、みんなのことも考えて——」

「マジでウゼエな。ガタガタ言ってると、お前も追放すっぞ!」


 追放——そう聞いて、有栖川は黙り込む。


 横で話を聞いていた尻加が、割って入ってくる。


「きっと委員長は〜〜あたしに嫉妬してるのよ。本当は笹山くんに可愛いがってもらいたいのに、ブスだし素直になれないから」


 あまりに斜め上すぎる発言に、有栖川は目を丸くする。


「……え? そんなんじゃなくて、あたしは真剣にクラスのことを考えて——」

「そっか、委員長。久図美に嫉妬してたのか! 委員長も【儀式】をすれば、可愛がってやるぜ」


 儀式とは、笹山の【モノ】を……


 (委員長、よく見たら可愛いじゃねえか。正直、久図美より好みだぜ……)


 有栖川に汚い劣情を抱く笹山。


 しかし、有栖川のほうは——


「絶対、イヤっ! 吐き気がするわ……っ! 死んだほうがマシだから!」

「死んだほうがマシだと……?」

 


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【大事なお願い】


尻加久図美(しりかくずみ)→「尻軽クズ」ですw


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