第4話「生きる書」

人類史に残る

その歴史や時代

我々は常に生と死の狭間で

命の典型を成してきた


誰もが死に

誰もが喪失を負う


だがそれがなくては

死が無くては

人は命の尊さに気づけず

死がもたらした特別感もあったはずだ

つまり死は生きる上で必ずしもマイナス面だけでは無い


損得のあり方

より有意義にしたいという向上心

そういった有限だからこそ

大切だと

大切にしようと

思える


生きて死ぬまでに

あなたは何をするだろうか

寝て食べて働いて

それだけでも

数々の場面があって

笑えたりブルーになったり


本当に一度として同じ日はない

この連続する真新しい時間が

感動を運び

達成感まで味わえる


本当に生まれて良かったと

そう思える


だから死ぬからといって

そこに囚われる必要はない


毎日をどうするか

そんな一寸先を追うだけでもいい

今は生きている時間


だったら生きている内にできる事を全部やろう

全部挑戦して

それが叶わなくても

それでも足掻いただけ、生を実感できるはずだ

死ぬ時には死んで

生きる時には生きて


そう、あれば

さほど難しいことはないと

さほど苦しまないと思う


自殺したくても

それはそれほど理想があったって事だ

だから死ななくていい

あなたの現実が思い通りにならなくても

諦めなくていい


生きればいい

恥だらけでいい

だから生きて生きて


時間の中で老いて

天へと昇ればいい


それが命だ

命っていう、一度きりの表現できる舞台なんだ。

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