詩集「絶世ノ指揮」（完）

第5話「負けずに」

悪意に限らず

人は人を傷つける

それが無我の境地であったり

子供の駄々に

悩まされるそういった静かな怒りだ

子は生きたくて

親は世話に追われる

そういった日々にある

悪意なき、とばっちり

だが、それでも、息を呑んで

施すのが、あるべきあり方だ

この世界には不条理が多々ある

しかしそれに呆れていたら

面倒だと思っていたら

あなたはそれ以上に後悔を追う事になる

感謝されずとも

目につかずとも

心で受け取り

それを実行する

それが良き、人であり、優しさだ

あなたは生きている

だからその命に応えて

より高尚な所へと

フェイズアップすればいい

私自身、怠慢な人生を歩んでいた

しかし誰かと繋がる事で

人生に味方をつける事ができる

それは友という形で

又は、絆という形で

消えずに心に刻まれる

だから生きてしまおう

愛あるその生き方で

生きていこう

そうしてやがて

それが身を結び

綺麗な視界が広がるだろう

だからそうして

どこまでも

行こう

行ってしまおう

それじゃ、始めようか。