推しは石人形♪

陰キャの部類に入る無口なゲーマーが異世界転生する話。
……なのだけど。
よく見かける設定とは違って、転生者に能力が付加されてるとか、神子とかで崇められるとか、そういうのが全くなしで、あら?んじゃどうすんの?──から始まった物語。

ダンジョン作る系のゲームの世界に転生して、誰かに指示されるでもなく、自分の思うように創り上げていけるのが、読んでいる私もとてもワクワクしました。

物語内に出てくる料理がまた美味しそうで、プチ飯テロ。読む時間に注意!でした。

そして最大のおすすめポイントが、【石人形】です。私の推し!です。
とにかく有能。指示されれば何でもこなすだけではなく、先回りして対応したりも出来ちゃう。
相手によって話し方さえも変えてしまう。『あるじー』と呼ぶのがなんとも可愛くて仕方がなかったです。

この物語の最大のポイントと言えば、やはり神様である【アルさん】です。
なんとも頼りないと思ったものでしたが、神様らしくない優しさに包まれた人(?じゃないね、神様だから)で、それが故に神力を長い間失ってしまう原因でした。

転生者高橋とアルさん本人の頑張りで、最後には神力も取り戻し、再生への1歩を踏み出すことが出来て本当に良かったです。

私自身、RPGとか作る系のゲームが好きなので、とても楽しく読ませていただきました。
チートも良いけど、のんびり開拓な話も楽しいですよヾ(*´∀`)ノ