第105話
「きゃー、直さまーっ♡」
玄関の扉を開けると、
「暑苦しい。離れろ」
抱きついてくる
「いやーん。直さま、すごい腕力。男らしくて力強い。ス・テ・キ……!」
「なにしに来たんだよ?」
「今日、早瀬さんが、スポーツ大会のクラス練習で家にいないって聞いたから」
「そうだけど……」
「それで、大変そうだから、手伝いに来ましたー!
「いや、間に合ってるが」
「ああんーっ。そんなこと言わずにぃー。直さまの性欲の処理でも、夜伽でも、性奴隷でも、なんでもしますからあー」
バタンッ。俺が玄関の扉を閉めた。
「あーん。ごめんなさい。調子にのりました。直さま、開けてえー! 開けてえー!」
扉の裏側をドンドンと叩いている。
俺は扉を開いた。
「まったく、うるさいヤツだな。日曜の朝から、近所迷惑だろがっ! 俺は忙しいんだよ」
「あたしに、手伝えることがあれば、なんでもご用命くださいませ。マジでがんばりますから」
「おまえにできることなんて……、ん?」
追い払おうとして、はたと気がついた。
こいつなら、
性格はともかく、
☆☆☆
「どうですか? 直さま」
「うおおおおっ。すげーっ!」
「おまえ、すごいな。見直したぞ」
「ふふふーん。これくらい当然よ、直さま!」
「他に、女の子は、モーニングルーティン的なものは、なにをすればいいんだ? 教えてくれ」
「え? あたしのモーニングルーティン?」
「そう。詳しく
「わかったわ。では、まず布団の中で目覚めたときから……」
「そこからか。これは、ほんとうに詳しく聞けそうだな。いいぞ!」
「布団のなかで目をさましたら、まずパンツをずりおろし……」
「え? 女って、朝、布団の中でパンツをずりおろすの? 知らなかった……。で?」
「で……、好きな人のことを頭に思い浮かべ……」
「へっ? 好きな人のことを頭に思い浮かべ? ……なにするんだ?」
「オナニーをします」
「ゴラアアアアアーッ!」
「このビッチがーっ! 小学校2年生の女の子の前でなんてことを言いやがる!」
「いやん、ビッチなんて酷い。あたしは、正真正銘の汚れない
「うるさい。小さい子に変なことを吹き込むのはやめろ。いますぐ追い出して、一生、この家を出禁にするぞ!」
「わ、わかりました。もう乱れたようなことは言いません」
「絶対だな」
「はい」
「たのむぞー。乱れた行為じゃなくて、ちゃんと規則正しい健全な生活のことを教えてやってくれよ」
「了解」
「人間というものは、規則正しい生活が大切です。乱れた生活はいけません。規則正しくモーニングルーティンをこなすことで、生活にリズムが生まれ、健康で充実した生活がおくれるようになるのです。わかりますか?」
おっ。やればできるじゃないか。その調子だ。
「では、規則正しい女の子の朝の生活の送りかたの説明をしますね。……まず朝、目覚めたら、毎日、規則正しく健全に……、オナニーをします」
「ゴラアアアアアーッ!」
再び、
「いたいけな幼女の前で、なに言ってやがるんだああああーっ! ちゃんと規則正しい健全な生活のモーニングルーティンを教えてやれよ!」
「だから、あたしは、ちゃんと規則正しく健全なオナニーのやり方を……。適度なオナニーでオーガニズムに達し、脳内麻薬が出ることで、ストレスを解消し、免疫力を高め……」
「だまれえええ! このあばずれ、糞ビッチがーっ!」
「いやん。直さまに、そんなに面と向かって
「なにが、濡れてくるぅ、だっ! すこやかな日曜の朝っぱらから……、ド変態に興奮してるんじゃないっ。この超絶ビッチ、性欲まみれのメスガキがーっ!」
「ああんっ。もっと、ののしってえ。直さまに、ゴミを見るような目で
「ゴラアアアッ! 自分の股間に手をのばすなーっ!」
「わかりました。股間に手をのばすのはやめます」
「ん? それだけは、素直だな」
「当然です。わかってます。じらしプレイですよね。ああーんっ。実際に手をつかわないと、脳内妄想ばかりが膨らんで、ますますぐしょぐしょに……」
「妄想もすんなーっ!」
「ああーんっ。直さま、酷い。そうやって、直さまに命令されて、いろいろと禁じられるということは……、つまり、一種の束縛プレイですね。あたし、さらに感じちゃううううっーーー!」
しまった……。
こいつは、真性のマゾだったんだっけ……。
マゾは
「織田って、よく見るとすごく美人だな。かわいくてスタイルもいいし。しかも、老舗の家のお嬢様らしく、どこか、そこはかとなく、あふれだす気品があるぞ」
別に嘘はついてない。こいつは外見だけは、とてもいいからな。
「ひゃぁーんっ。直さまにそんなに
「どうしろっちゅうんじゃああああーっ!」
「てめえは出禁じゃああああっ。とっとと出ていけえええーっ!」
「いやーんっ!」
俺は、
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