ラストの柳太郎さんからの「勝て、生きろ!」が、我々読者から瑞香さんへの想いと重なります。
明かされた、りるると遊楽先生の運命。定まってしまった牡丹の気持ち。
もう、衝突は避けられない。加速していく展開にドキドキしています。
福山様の二次創作が、常に覗き見風味なのがいいですね。
今回はなんと、ひとりの男の生き方すら変えていくようなアツい展開。
でも教会にいる平太くんは、パンツ返してきなさい!
作者からの返信
月子さま。
嬉しいお言葉です。
このおはなしは、瑞香にとっての、生きる、という言葉の意味が塗り変わる物語なのです。
遊楽も柳太郎も、そして牡丹も、瑞香に生きていてほしい。
そんな言葉を月子さんからもたまわって。
瑞香は幸せものです。
あと平太くんも幸せものです(獲物
りるるさん、出てこれるのかな……?この窮地を切り抜けるには……。
とかって思いながら、あ!劇場復活してるにゃ、戻って読もうっと。
んで全部回収しちゃって、近況でお薦めされてたの読んできて。
うにゃ~、劇場でも涙出ちゃう〜今ここ。
作者からの返信
@hikagenekoさま。
わ、アイトハ、読んでいただけた?
よかったでしょ。ね。
わたしがずうっと、ふくやまさん推ししてるの、わかるしょ?
あのひとは、こういうひと。
ふふ。誇らしい!
2次創作「沈丁花は井戸端会議を所望する」
てやんでぇ、べらぼうめ! 俺は悪態をつきながら酒瓶をぐいっと煽った。なにひとつ面白くねぇ、仕事はねぇし、金を貸した奴はとんずらするし、朝起きたらかかぁも娘もいねぇ。はん、なんだこりゃ。俺はいらいらして酒を飲みながら、世間の幸せな奴らを小馬鹿にしながら酔いに任せて歩いてた。
幸せなんざ、どこにもねぇ、おめぇらはみんな勘違いしてんだよ、ちょっと裏目がでりゃあ人生なんざすぐ泥沼に落ちんだ。必死こいて守ったもんがすり抜けてな、つまんねぇもんだけが手の平にゃあ残んだよ。アホくせぇ、生きるってのはアホくせぇ。
俺はふともうどうでもいいかと考え、泥棒でもしてやれって思った。幸せを溜め込んだ奴らの目を覚まさしてやんねぇとな。けっ、感謝しやがれ。
そうして鬼灯亭なるたべもん屋に忍び込んだ。すると女が頭を下げて小僧っ子になんか言ってやがる。へん、何いってんだか。そう思いつつ、つい俺は女の言葉を聞いた。じっと聞いちまった。ただ、聞いちまった。胸の奥までなんか来やがった。
「笑って、泣いて、慌てて、驚いて~、明日はどんなことがあるのかなって、楽しみに、眠る。朝が来て、おはようって、云いあって~」
もう駄目だ、俺は逃げ出した。
バーロー、くそっ、なんて事言うんだよ、くそっ、くそぅ、涙が止まんねぇ、ふぐっ、ふぇ、くそぉう、泣いちまうだろが、ふぐぐ、くそ、ぼろぼろだ、こんちくしょう。
俺は酒瓶を捨てて、涙を流しながら歩いた。ばかみてぇに泣いた。人目なんかきにしねぇや。家に帰ると、かかぁと娘が心配そうに出迎えてくれた。なんだ、はははは、買い物だったのかよ。おれぁ、おめぇたちを死んでも幸せにしてやんぞ、文句は言わせねぇ、絶対だ。おう、今日もおてんとさまがあたたけぇなぁ、おらぁがんばんぜ。
長くなっちゃった、なんかすいません( ;∀;)
作者からの返信
福山さん。
長くなっちゃったのはいいけど、いいけど、なんか普通に短編になってるんですけど……むしろごめんなさい……ご自分の作品、かいて……。
でも、ほんと、嬉しいのです。
この、ね。瑞香さんの台詞。
なんじゃこりゃ、流れに沿わないべやって、言われるの、すごい見えてて。でもわたしは、好きで。
それを取り上げてくれて。
“生きること”を理解した瑞香の言葉がとても素敵でした。
それに応じるかのような柳太郎の最後の一言。
痺れる!
作者からの返信
幸まるさま。
生きること。心臓がうごく、血が流れる、息をする。
そのことの意味をどうしても理解できなかった瑞香でした。
ひとをはずれて、初めてひとの生命の意味を掴む。
ただしい死、誤った生。
瑞香は自分で選ぼうとするのです。