第7話 戦後処理
敵陣に突っ込み、風の魔法によって俺に接した敵を宙に吹き飛ばし、水魔法で雨を降らせて濡れた化け物を凍結する。さらに、鋭くて細い鋸歯ありながら魔力が浴びる線は水を通じて作られた。それを操り奴らの身体と鎧ごと切り裂く。
油断せずに全力を出して敵を惨殺し奴らの体を隅無く散らばらせる。
あっという間に一人が残らずに殺されその死体は山ほど地面に散じる。どす黒い血が土地に滲んで生臭く臭ってる。
俺だけではなく黄金の手の成員も血まみれになった。
幸い、俺は魔法によって生じた鎧を着てるだけに鎧を消して血を手軽に払えるね
「けど、やはりくっさすぎる。」
生き残った騎士に視線を向ける。
確実に大抵の騎士は裏切ったが、僅かが奴らに仲間に加わることなく勇ましく戦った。一部のはけっこう厳しい傷を負いながら「あ……あぁ」と呻く。シスターとロリータがなんか治療魔法を負傷者に掛けてるみたい。
好戦なエルフとサフィの方は武器と装備についた血を布で拭ってる。
「レイラ様、これからは何をしますか?」
「ナタリー、君はアレクスのテントに行き、書類と奴の文書をすっかり取り集めてここに連れて来て。行き方が分からなかったら、存命する騎士に訪れてちょうだい」
「分かりました。」
ふとある騎士は剣で体を支えがたがたと俺に近寄る。ヘルメットがなったため、彼の顔が見える。若く整った顔立ちに白髪。翡翠色の瞳に悲しみと後悔が宿ってる。日本にて美形の男子と見られすごくモテるに決まってる。
「レイラ様、僕は騎士団の副官の一つ、ミヒャエルと申します。もう、申し訳ございません……」と言いながらぽろぽろと泣き出し右手で涙を止める。
「僕、全部は僕の、僕のせいでしたッ!もし僕は彼の疑わしい仕業を暴いたら、きっとこんな災厄は引き起こしません」
はぁー、どうしていつも涙目になる男に会ってばかりだよ……見っともないな。
「君はたった副官、権力があまりないし、反乱した人も多いし、そんなに思い詰めても発生したことが変わらないよ。苦心するより前を向いて、命が落した仲間の分を背負ってちゃんと生きてちょうだい」
「それに、被害と犠牲者を確かめるのは何よりわ」
「うぅ、はい…レイラ様のお言葉、ありがとうございます」
「あ、生還してる人の中で君は階級が一番高いのかしら?」
「そうかもしれません」
「それなら、騎士団の損害を調べてから、あたしに報告しなさい」
「かしこまりました」
辺りをちらりと見ると、残った騎士は数十人みたい。損失が大変なばかりに再建は時間が掛かって面倒くさいな。
俺は化け物と騎士の屍を分けた際に、疫病がかからないように化け物の死体に炎をかけてしばらく爆炎になり、めらめらと燃え上がる。
騎士の死体を見つめながら先のやったことを考える。
彼らの死亡は俺の過ちと言っても間違いないけれど、俺は悲しみとか罪悪感とか何も感じられない。こういう地獄のような景色を見ても吐き気がするのと不安にすることなく、簡単に受け入れた。俺は変質者に違いない。
一般人からして自分のおかしさに憂いを抱くだろう。
しかし、俺にとってこれは贈り物だッ!その異常のおかげでどんな苦難の中でも冷徹な思考を凝らせ、最善の行動を行えるぞ。
「あの…失礼しましたレイラ様。書類の収集は完了しました。」
「ナタリー、ありがとう」
「レイラ様、騎士団の損害を明確にしました。ただ五十二人はこの襲撃に生き残ります。しかも、重傷者は三十二人、十一人は手足を無くし、以後は軍役に服することができない恐れがあります……」
「うん、怪我人を安置してからミヒャエルは書類を持って整理し、明日の早朝邸宅に送る。ナタリー、君もチームの成員もあたしと遺体を埋めてほしいわ」
「分かりました。私はサフィたちを呼んで助けに来ます」
「はい」
今日は正に疲れちまった。遺体を安置すると、まっすぐに戻ってマリーもしくはアリスと遊ぼう。
--------------------
次回は遂に調教を再開します!
お読みいただき、ありがとうございました!
少しでも面白い!と思ったら、
★★★評価とフォローをお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます