第6話 虐殺
馬屋に着いて使用人たちに挨拶する。
最初、彼らは俺に対して戦々恐々としたけれど、俺がもう無差別に人殺しを止めたのを徐々に気づいた際に、怖がる態度を取ることなく関係も緩やかに直した。当然のことは俺に向かう好意があるわけない。
「レイラ様、今は外出しようとするんですか？」
「うん、五匹の馬を用意してくれて」
「はい、少々お待ちください」
「君たちは誰かが馬に乗れないの？」
「ご心配ありがとうございます、イザベルが騎馬できませんが、ジュリアと一緒に乗ります」
「それなら、イザベルはあたしといっしょに乗るの？」
「人間のクズ」
ついに話し出したね、冷たいエルフのジュリアさん。
「嫌です。変態と乗りたくないです」
彼女に目を向けると、イザベルは頭を横に向かった。まだ俺に怒って間違いないな。
「あたしは素足で走ってもいいよ」
「サフィ、あんたはわたし達といっしょに馬に乗って。ちなみに、レイラ様、馬の準備を完了しましたらしい」
サフィとパスカル、二人どもは気まずい空気を破るように話しかけて来た。いいタイミングだぞ！
「うん、みんなさん、今出発するわ」
「はい」
「分かった」
「分かりました、レイラ様」
「変態……」
「……」
白馬に跨り邸宅から離れ去る。
パッカパッカと馬が石造りの道路に疾走する。涼しいそよ風は俺たちの顔に触り、景色も移動につれて移り変わった。
騎士団は邸宅の東北方にてフークというところを駐屯してる。フークがフォールの都心の辺りが、独立で密封な場所。軍営の入口は一つでありながら回りが壁に囲まれてる。軍営というより要塞の方が相応しい。
数時間が経って、ようやくたどり着いた。馬を降り門番に話しかける前に、彼女に伝えなければならんことがあるね。
「先シモンは君たちに通告したの？騎士団は五百人ぐらいがあるんだわ」
「え？つまり、私たち合計六人だけで騎士団を鎮圧するんですか」
「うん」
「恐らくそれは無理だと思います」
「サフィはたくさん人と戦いたい」
「怖がったら、ここに看守し逃げる人を殺してちょうだい」
「ナタリー、せっかく依頼を受けてここに来たのに、雇い主の要望を成さないと、我がチームに風評被害があるよ」と言いながら知らない際に流星錘を持って宙で振り回す。
ジュリアは無言で剣を抜き出し、イザベルも魔法の杖を握って何かを念じてから謎の光が全員に包む。そうしてなんだか体はもっと軽くなったみたい。肉体強化という魔法かな…後はイザベルに問おう。
「うううぅぅ……分かりました。では私たちも参戦します」
偉いね、ナタリー君。こういう好戦的な怪人と組み合わせる上にリーダーをしてはすごいな。俺が決してできないよ。
「じゃ、君たちは後ろについてね。しかし、あたしは命令してなかったら、彼ら攻撃しないで」
彼女たちは頷いて俺と入り口に行く。
門番は俺たちを見ると、シャキンと抜剣した。
「お前らは誰だ？」
氷によって作られたヘルメットを脱ぐ。
「無礼者め、あたしはバトン公爵、レイラ・ド・ドットだ、とっととアレクスを呼び出せ」
「は、はいッ！」
間もなく様式は特別の鎧をつける人が兵士たちを引き連れ俺の目に姿を晒した。胸当てに人が殺され四肢と頭で魔法陣みたいな物を構成する絵がコーティングされてる。彼はヘルメットを脱ぐと、顔が腐敗したみたいな淡い白色に青色をした。間違いない、彼はアレクスだ。
（邪教徒どもめ…ぶっ殺してやがる）と呟いたのを聞き取ってから、無骨なセリフを吐いた持ち主を探す。
うわ……パスカルは正気を失って鬼となったかのようにめちゃまずい雰囲気を醸してる。おいおい、先の成熟でセクシーなお姉さんっぽい印象を維持してくれよ…
彼女は唇を嚙み締めながらアレクスに近づいてみるけれど、ナタリーとサフィに引きずられて障られる。しばらく諦めて「ちッ！」と舌打ちを鳴らしながら彼を睨む。
が、アレクスはシスターを度外視して俺に声をかける。
「レイラ様がこちらに伺って俺と御挨拶は何の用ですか」
「先日、あたしの命令は使い走りで君に届いたはずだわ」
「そうですね。残念ながらあの時は用事があるんですから、レイラ様の御屋敷にいけませんでした。」
「下手な言い訳はもういい。アレクス、君はあたしに反逆しようとするんだ？」
殺意と魔力も一斉に放出し彼に押し付ける。
「ッ！そん、そんなことは」
あの…次はどうしようかな…？
そうだッ！とりあえず、すでにすべてを認知してるふりをしてみる。
「アレクス、あ父さんを殺したのがお前を知ってないと思うのか！」
あたしの話した言葉を聞くと、一部の騎士はざわざわとはしゃぎ出し彼の顔色も一転した。
当てずっぽうに言っただけが、当たったらしい。あっはは！
「今やろう」
「アレクス!やるんだな!?今!ここで!」とアレクスに尋ねるのは彼の副官、アランだっけ？あらあら、事態がなんとなく面白おかしくなるッ！今は一瞬で奴らを殺せるけれど、それはつまらなすぎるね。
これを聞くと、黄金の手の成員は防御姿勢を構える。
「あぁ!! 勝負は今!! ここで決める!!」と言った途端に多くの騎士はアレクスの指示を理解するように、共に腰の袋から謎の宝石を持ち出し握り潰した時、奴らの体は急激に膨らんで変化した。手が溶けて武器と融合したとか、
この怪しい変身を見ると、言葉にできない恐怖を感じ取りながら鳥肌が立ってる。やべぇ、今回はやっちまったかもしれん……
「ウヲヲヲヲヲ！！！！」
異変した奴らは雄叫びしながら化け物に変わらない人に襲い掛かり始める。
「棘を出てやれ」
数え切れなくて鋭い棘が地面に現れ、怪物の下から貫いたけれど、量が多いからまだそこそこ残ってる。
アレクスの体も大きく変った。胸の中に四つの手が生み出し胸当てを破った上に剣を握ってる右手は膨張した。奴は棘の攻撃を避けてぱっと距離を縮め掛かって来た。
しかし、アタックさせるかッ！巨大な火球を瞬時に念じ、すっとアレクスに投げつける。お前は確かに速いが、こういう近い距離で逃げられない。
予想通りにあっさりと打ち当った。
「ああああああああ！」
彼は悲鳴をあげて態勢が崩れ炎を消すために、地面に転がる。
パッ、パスカルは流星錘をアレクスに投げ、奴の頭を的中して壊しちまった。
その後に、「邪教徒よ、地獄に落ちれ」と化け物を荒々しく攻める。
彼女以外の成員もそれぞれに行動した。
ナタリーは敏活に化け物の襲いを躱しながらイザベルを守るために、奴らの注意を引いてチャンスを作る。その期待に応じて彼女は致命的な魔法を使い奴らを惨殺する。
ジュリアは重鎧を着ても群れの中で踊るように加えてくれた攻撃を優雅に剣でかまし敵の頭を切り落とす。
「はははは、すごく楽しい」
サフィは叫びなら敵陣に突進し斧をあちこちで振るって敵を両断する。
シモンは違わない、彼女たちはけっこうやるな。
それなら、俺も精を出してやろうッ！
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