キャラクター紹介(第一話~第三十四話)
こちらでは「冥界より、美しきパンドラ達へ」のキャラクター紹介を行います。用語解説と合わせて、情報の整理などにお役立て頂けますと幸いです。
本編の投稿と並行して、ストーリーの部分毎に作成する予定です。
【ネタバレ回避の為、こちらの文章は「第三十四話 怪物」の後にお読み頂く事を推奨いたします】
キャラクター紹介
本作の主人公の一人である寡黙な青年。冥界に関わる事件の対応を行う機関、冥事対策機構(冥対)本部・特別異能課所属。対人戦闘能力に関しては冥対内屈指の実力者。
殺人を厭わない程冷酷で、周囲に対して心を閉ざしているが、幼い頃母親を自らの厄災の暴走で殺してしまった事が原因。しかし希海との同居生活で彼女の明るい性格の影響を受け、外の世界に関わっていこうとする。
勉強に関しては秀才で、分かりやすい解説と珍解答に対するリアクションの良さに(主に希海からの)定評がある。
◇厄災「結晶」
空間に青白い結晶を生成する能力。結晶の形や硬度をある程度自由に操作できる優れた応用力を持つが、他の厄災と比較して消費冥力が大きいという弱点がある。
本作のもう一人の主人公。金髪・色白で、多くの人の目を引く程の美人。
冥界と人間界を繋ぐ可能性を持つ謎の厄災「門」の保有者である事が判明し、冥対に保護される事になる。
六とは対照的に明るい性格で、「可哀想な人」を助けてあげたいという正義感を持つが、独善的だと六に指摘されている。
六の過去を知り、彼と向き合い心を開かせようと決意する。しかし猟犬による襲撃時の出来事から六とすれ違い、命に対する疑問の答えを自分の中で出せないままでいた。
誰とでもすぐ打ち解けることができ、かなりモテるが面食いで勉強が苦手。
手フェチ。
◇厄災「門」
本人の意思とは関係なく、希海の近くに門が開かれる。門からは冥獣が出現する事が多いが、必ずしも現れる訳ではない。
何故門が開かれるのか、本人が門を制御できるようになるのか、その他の能力の有無など、その殆どが謎に包まれている。
能力発動の前には頭痛が起こる。
フランツェスカ・フリートハイト 25歳 171cm <特務順位 1位>
冥事対策機構機動局局長を務める女性。特異課の課長も兼任しており、六達の直属の上司である。毛先が白の黒髪ポニーテール。
冥力・斥冥力量、戦闘力、頭脳など任務遂行に必要な能力全てにおいて右に出る者が存在しない、人類の最高到達点。とある研究機関が開発した汎用粛清人類兵器「セラフィム・システム」唯一の適合者。
人類を護るという使命感を持っているが言動の端々に適当さが垣間見え、部下の人間関係を過度に心配してしまう癖がある。
セラフィム・システムを開発した研究機関の出身だが、その過去について詳しい事はまだ明かされていない。
◇汎用粛清人類兵器「セラフィム・システム」
触れた物を消し去る光の粒を体や十字架型の剣に纏わせる。
光の粒の正体は、フランの細胞内の冥子に寄生するウイルスが体外に放出されたもの。寄生する冥子が無くなるとウイルスは使用者の体を侵食し始めるため、フラン程の冥力・斥冥力が無ければ適合せず、使用者は死亡する。
六の後輩である特異課所属の華奢な体つきをした少女。緩やかなボブヘアーで、少し臆病だが物腰が柔らかい。誰にでも敬語で話す。
まだ希海と直接的に任務で関わった事は無く、厄災や戦闘能力などは不明。
部屋では可愛らしいパジャマを着る。
◇厄災「???」
突然特異課に採用され、加入した青年。オールバックかつツーブロックの黒髪。
厄災を持たない非パンドラだが、「厄災の有無に関係なく世界の誰よりも強い事を証明する」という確かな目標があり、その達成の為特異課に加入した。
とにかく我が強く、自分勝手で配慮に欠ける言動が見られるが、一人で伊田を殺害したその実力は冥対上層部に認められている。
六と犬猿の仲。
特異課所属の、刀を武器とする青年。中性的な顔立ちで、美形。長い茶色髪の後ろを首の近くでまとめており、面食いの希海に顔と手だけ惚れられている。
フラン曰く「見た目の通りチャラい」。剣術の名門流派「慧天流」道場の出身だが、才能の無い人間が信念を持ち努力しても死に近づくだけという考えの下、常に手を抜いて戦っている。
◇厄災「火」
刀身や体に炎を纏わせたり発火させたりするなど、火を扱う厄災。瞬本人が全力を出す事を嫌うので、その潜在能力は未知数。
特異課課長補佐である長身の女性。冥対内ではフランに次ぐ実力者で、常に厳しい態度で他人に接するため部下から恐れられているが、フランからは「仲間思いのイケメン」と評される。紫髪を高い位置で結んだポニーテール。瞬と同じく刀が武器である。
フランからは「チルちゃん」の愛称で親しまれているが、人前で呼ばれることを嫌がる。
喫煙者。任務中に部下をほったらかしてタバコを吸いに行くなど意外と不真面目な所もあるのかも知れない。
◇厄災「空間」
空間における自らの位置や対象との距離を操作する。空間上を瞬時に移動する「転移」は、回避性能の高さは勿論、予備動作無しで攻撃を当てる事ができ、本人の戦闘能力も相まってシンプルだが接近戦において無類の強さを誇る。
また、能力発動の際の消費冥力が極端に小さく、継続的に戦闘が行える点でも強力。
ヴェロニカ・ロウエ 20歳 168cm
ロシアを中心に活動するテロリスト「
普段は無口だが、見込みのある者と闘う時は饒舌になる。また、同じ猟犬メンバーの伊田俊樹が迷子にならないか心配する旨の発言をし、姉のような一面も見せた。
異形に変身する事によって冥力や戦闘能力を飛躍的に上昇させる「帰冥」を行う事ができ、帰冥体の姿と希海の厄災を使い「門の向こう側」、つまり冥界に到達しようと画策。
イゾルデと同じく、腕と首元に三匹の猟犬のタトゥーがある。
◇厄災「空気」
空気や気圧を操る事ができ、指先の穴から圧縮した空気の弾を射出したり気圧を操作して生成した気流の塊で攻撃する。厄災単体ではそれほど強くないが、帰冥すると激烈な台風を起こしたり、刃物に金属をも両断する気流を纏わせたりするなど、能力の派生技が増える。
イゾルデ・クヴァンツ 21歳 166cm
猟犬のリーダー格である金髪の女性。ヴェロニカや俊樹とは対照的に、常に饒舌で頭のネジが外れているかのように残酷で気ままな言動をとる。幼い頃から二人と共に非パンドラから虐げられた過去から、非パンドラへの憎悪や差別意識が強い。
舌を口外に出すのが癖。
◇厄災「闇」
一双の鹿のような動物の頭蓋骨の形をした衛星が身の回りに現れ、その口から質量を持つ黒い光線を発射したり、冥力が一定以下の人間を捕食することができる。
衛星は本人の意思とは関係なく動作しイゾルデを守るが、本人が操作することも可能。壊れても冥力を消費し無限に再生成できるが、生成時の冥力消費が激しく、大量生成すると吐血など身体における代償が発生する。
猟犬のメンバーである日本人の少年。茶髪の天然パーマで、丸眼鏡をかけている。殺人の場面に居合わせても携帯式のゲームに没頭したりと、外界に興味がなさそうに見える。 無駄な戦闘を嫌がるが、非パンドラへの憎しみは二人と変わらない。
◇厄災「電気」
電気を操り体から放電したり、足を帯電させ時速260km近い速さで走ることができる。
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