第6話

次の日私は、リースの家に居た。なんか魔法学園の事で話があるらしい。


『メグルさん、リースは来年から魔法学園に入学するんだか、ちょっと心配でね。病気を治してもらった身でこう言うのも図々しいとは重々承知しているんだ。そのうえで、どうかリースと一緒に入学してほしい。』

『でも私、お金持ってないですよ』

『入学金ならこちらで出すよ』

『私からも、お願いします。』


いざ家に来たら家に入るなり、いきなりリースの親御さんにそんな事を言われた。

私にとってもメリットがある話だか、どうしてそこまで私に魔法学園に入って欲しいのだろうか。気になって尋ねてみると


『私らは、もともと貴族だったんです。でも、家臣に裏切られて今は平民をやっています。だから、貴族の奴らにいじめられないように助けてやって欲しいのです。』


なるほど。貴族から平民になったということは何かしら悪い事をしたんだろうが、そんな風には見えない。つまり、誰かから恨みを買い、家臣を買収されてありもしない罪を擦りつけられた。という感じか。


『わかりました。私も魔法学園には興味があったのでその話引き受けさせてもらいます』

『ありがとう』


なんやかんやで話はまとまり、入学は来年からなのでとりあえず、この世界についてもう少し勉強しなければ、と思い入学までの間冒険者業と両立していた。もう、冒険者ギルドでも顔馴染みとなり、この街で1番強くなった。






そして魔法学園入学の前日


『緊張するね。明日がとうとう待ちに待った入学の日だ。よろしくね、メグル』

『こちらこそ、よろしく』


新たな舞台への幕が上がるのだった。

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死にたがり少女は、異世界転生をする。 南極ペンギン @amaori

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