第4話

冒険者ギルドは街の中央にあるらしい。さっそく、リースと行く事になった



冒険者ギルドの中は荒くれ者たちばかりで、穏やかそうな人が1人もいない。

中にはこちらを睨んでいる人や昼間から酒を飲んでいる人もいた。


『すいません、冒険者の登録をしたいのですが』

『はい、登録ですね。では、ランク試験がございますので、こちらへどうぞ』


そう言って案内された場所は、訓練場のような場所だった。そこに人が立っていた。


『それでは試験内容ですか、あそこに立っているギルドマスターに攻撃してもらってランクを決めさせてもらいます。』


案外簡単そうだな。


『メグル、がんばってね!』

『うん、頑張るよ』


っと、言いつつも内心余裕でしょ、と思っていた私だった。


『俺の名前は、バルゲイド=イーターだ。よろしくな』

『私は、メグル=オオタニ』


バルゲイドっと名乗った人はそれなりには強い人らしい。私でもわかるくらいには強い。だからといって負けるわけじゃないけどね。


『それでは、試験初め!』


その掛け声で私は、すぐにバルゲイドさんの懐に入った。そして、みぞおちに一発、炎を纏わせた拳をぶち込んだ。でもバルゲイドさんは表情を変えるだけであまり効いていなかった。


もう少し力を入れて良いかな?

そう思ってもう一発入れようとしたら....


『まった!俺の負けだ』

『え?』

『お前、なかなかやるな。この俺に手加減とはいい度胸じゃねぇか』

『しかし、お前強いな.....。よし、今日からテメーはAランク冒険者だ。受付に戻ってこれをわたしな』


バルゲイドが渡してきたのは、Aと書かれた紙だった。


『そう、わかった。』



受付に戻り、無事Aランクのカードを貰った所でリースが来た。


『メグル!すごいよAランクだよ!』

『そうだね』


Aランクってそんなすごいのか?あんなおっさんに一発入れただけでみんな大袈裟なのでは。


ところで、さっきから視線が痛い。

皆んな見てるんだけど.....


厄介ごとに巻き込まれないうちに帰ろうとしたら、


『よう、嬢ちゃん。あんたAランクなんだってな。ちょいと相手してくれや』


不気味な笑い声で話しかけて来た奴らがいた。


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