第3話

『この度は、なんとお礼を言ったらいいか。』


私は、弟さんにも回復魔法をかけたところでリースの家族みんなに感謝されていた。


『大した事はしていませんよ』

『いやいや、すごいんだよ。あの病気を治せる人がいるなんて』


リースはそう言うと抱きついてきた。人に感謝されるのは、少しくすぐったくなる。


『じゃあ、リースのご両親も元気になったということで。じゃあね』

『まって、何かお礼をさせてくれないかな?』

『別にもう............いや、ほんとに大丈夫。』


私は、リースの家族に挨拶してから、街を出た。




私は、今森にいた。


『ここで、モンスターに襲われたら死ねるのかな?』


私は死ねるのか、確かめたくてここに来た。

そして、実行してみることに。




.........わかりきっていた事だが、無理だった。今の私はチートすぎる加護で守られているので、モンスターの攻撃だけでは、体にダメージが入らない。


ここで死ぬのは無理か。ならもういっそ、ここでゆっくり暮らすか。


再び街に戻り、リースに貰ったお金で宿に泊まった。





翌日。リースが宿に来ていた


『おはよう、メグル』

『どうしたの?リース』


『実はメグルにお願いがあって....。』





『私と一緒に魔法学院に通って欲しいの!』

『............』



んーと、平和にスローライフでも送ろうかと考えていたのだか、魔法学院か。

厄介ごとに巻き込まれそうな予覚しかしない。

でも、それ以上に面白そうだ。


『わかった。でもその前に冒険者ギルドとかに行きたいな』

『わかった』



こうしてリースと魔法学院に一緒に通うことが決まった。

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