第51話
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3年に進級して
委員会決めの時、僕としては2年連続で担任になった
朱音さんは最初に戸惑った様子を見せたけれど、そもそも僕と同じ委員会をと希望していたのですぐに気持ちを切り替えたようで、豊田先生からバトンを受け取って他の委員を決める時から書記として委員会名と立候補した人を次々に書いていってくれた。
前から知っていたことではあるけど、朱音さんは要領がよくて、今もコンビでホームルームを進めていくと僕が言い忘れてしまったことなどフォローしてくれるので非常にやりやすいパートナーだと思う。
それに今まで意識していなかったけど、僕への好意を知ったからか一挙手一投足が可愛く見える・・・今まで
そんな僕らの議事進行が良かったのか委員会決めはスムーズに終わりホームルームの時間が余ったので、本来なら別に時間を設けて後日行うはずだった新学年のガイダンスの一部を行えた。
「やっぱり
ホームルームが終わって豊田先生からお褒めの言葉をいただいた。
「いえ、僕だけじゃないですよ。
「たしかに、そうかもな。曽根井さんもありがとう。これから1年よろしくお願いしますね。
それにしても松下君と曽根井さんはずいぶん息が合っているけど付き合いは長いのかな?」
「はい。あたしと優斗くん・・・松下君は小学3年からの付き合いで3組の
「そうなのですね。先生にはそんな頃から付き合いのある友人がいないのでうらやましいです。
先生は大学時代からの友人と付き合いが多くて、中学の頃なんかはもうよく覚えてないですね・・・なんて先生に友達が少ないことをバラしてしまいましたね、ふふっ。
まぁ、それはさておき松下君と曽根井さんの息の合ったコンビネーションで先生を助けてくださいね」
「はい!」
「頑張ります」
豊田先生に息が合っていることを強調されているところに更に気恥ずかしい感情が掻き立てられた。
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