第24話

side 浩史ひろし


初芝梨衣子はつしばりいことの初デートでセックスを拒否されただけでなく付き合ってすぐに別れられるという恥をかかされたので腹いせに俺とセックスしたことにして言い広めた。

土曜の夕方から方々に広めていた甲斐があり月曜に登校すると学校中で話題になっていた。

担任から呼び出しを受け昼休みに話をした時には何を言われているのか理解できなかった。


担任と学年主任に生徒指導と3人の教師が居て俺と初芝梨衣子がセックスしたという事が問題だと言ってくる。

セックスなんかダチの中にもやっているヤツがいるし、俺自身だって今まで何人もの女とやってきた。今まで何度となく行ってきて問題がなかったのだから今回も何の問題もないことだと主張したら、今度は教頭とサッカー部顧問の早川まで出てきて高校の推薦合格は学校から辞退して取り消してもらうと言い出した。

その後は何を言っても聞く耳を持たれず、これまでセックスしてきた女の名前とセックスしているダチの名前を言わされて、今日は早退する様に指示され担任と学年主任が後で親と連絡して親と面談するという事になった。


仕方がないので言われるがままに家に帰ると親父は帰宅していて、何か言いたげだったが無視して部屋に籠もった。


その後、担任と学年主任が家庭訪問して親父と話をしはじめ、ある程度経ってから呼び出された。


親父は怒鳴りはしなかったが呆れていて中学生がセックスをするのは咎められることで、学校に知られた以上は罰を受けるのはしょうがないし、高校の推薦も辞退せざるを得ないと言い放った。

黙って親父の言うことを見ていた担任達も親父の言う通りだと言わんがばかりの首肯をして、大人たちで俺を悪者にして話を進めていった。

その後も親父や担任達と話し合いを続けた結果、俺は卒業式まで含めて残りの期間全て停学で、高校受験もこれから受けられる学校を受け直すこととなった。更に学校では俺の処分を公表することも決まっているということで、そして他の生徒に悪影響を与えかねないので学校へ近付くことが禁止ということになった。


明るい未来だと思っていた俺の将来が音を立てて粉々に砕けていく様に感じ呆然としている間に担任達は家からいなくなっていて親父は自室へ籠もってしまっていた。

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