第14話
side
小学校低学年の頃はただただサッカーが楽しくてクラスの仲間と一緒にやっていたけど、自分ができる事を仲間はできず一人二人とサッカーをしなくなっていき、いつの間にか一緒にサッカーをやってくれる仲間がいなくなっていた。
その時の担任に相談したところクラブのジュニアチームへ入ったらどうかと勧めてもらい、親も応援してくれてクラブチームに通うようになった。
中学へ進学したらジュニアユースへと言う話もあったものの、俺が小6の時に親父がリストラで元の会社を辞めてから事業を立ち上げて資金繰りが上手くいっていなかったために、金銭的な負担が大きいからとクラブでの活動は小学校までで中学では部活で我慢して欲しいと頼まれ、中学では部活でサッカーをすることにした。
幸いクラブでの経験が活き入部早々活躍ができて、1年からチームの主力となってクラブで教わった練習方法やそれまでに勉強していたプロの技術をチームに共有することで俺だけでなく部全体が強くなり2年では県大会で上位入賞、3年では全国大会進出と公立中学としては飛び抜けて良い成績を出すことができた。
サッカーとは別に、中学に入ると同じクラスに
1年で同じクラスになり、それぞれが元の小学校が同じだったクラスメイトに推薦され学級委員になり、委員を介して関わるようになった。陽希はどこか達観していて大人びた雰囲気に興味を持ち、サッカー部の仲間が恋人を作ったりしているのにも触発されて陽希にアプローチをしていたものの相手にされなかった。
しかし、俺が親しげに声を掛けていた事もあってかいつの間にか俺と陽希が付き合っているという噂ができあがっていて、俺だけでなく陽希も濁すだけで本当のことを言わなかったために既成事実の様になっていた。
外堀を埋めて本丸を陥落させるではないけど、この噂を利用して陽希との仲を深めようと思っていた。
しかし、噂で寄ってきたのは俺の持つステータスに陽希に並びたいという虚栄心を持つ女で、浮気相手で良いから付き合って欲しいと言ってきた。見た目は十分良く自分に自信があることが透けて見える相手だったのもあり興味本位で試しに付き合ってみたところ、付き合い始めて2週間ほどでオトナの関係になった・・・お互い初めて同士だったので覚束ないところもあり後になって考えてみれば失敗と言っても良いセックスだったけれど、それでも刺激的で進んでいる奴らが自慢気にセックスを語る理由がわかった。
それからはタイミングが合えばセックスする様になって刺激に塗れていたけど、繰り返している間に女が『陽希と別れて自分を正式な彼女にしろ』などとウザったいことを言う様になってきた。
ちょうどその時に別の女から浮気相手になって欲しいと声を掛けられ、最初の女と別れて新しい女と関係を作った・・・その女も何度か交わっている間にウザったいことを言う様になり、別の女が声を掛けてきてそいつと付き合うようにしてと繰り返し、時には同時に2人3人と付き合いながら中学
別れた女の何人かは暴露とばかりに浮気をしていたと陽希へ言ったみたいだが陽希は我関せずの態度で俺への興味を示さなかった。
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