第11話
side
羨望や嫉妬、それに間違った正義感からくる叱責など色々な強い感情が向けられ休み時間が精神的苦痛の時間になって今までで一番授業時間が待ち遠しく思える状況だった。
更に大井先輩から明日か明後日の土日のどちらかでデートをしようとLINEを送られてきて一層気が重くなる。
本当は早く
朱音ちゃんのクラスへ辿り着いた時には、朱音ちゃんは席を外していて朱音ちゃんの席で戻ってくるのを待たせてもらった。
その間も朱音ちゃんのクラスの人達から注目されてしまい、視線は攻撃的なものばかりではなかったもののそれでも心が擦り減らされる思いだった。
そして、朱音ちゃんが戻ってきたので
ある程度予想はできていたけど、ちゃんと同じ方向で考えを示してもらえるのはありがたかった・・・諦めるしかないと思っていた大井先輩とのデートについては、わたしも避けられなそうだと思っていた通りで、観念するしかないと覚悟を決めることができた。
また、わかっていたことだけどゆうくんにも生徒たちの好奇心が向いていて巻き込まれているみたいで朱音ちゃんに対してと同じ様に申し訳ないと思う。
朱音ちゃんと別れて教室へ戻る途中で明日の土曜日に先輩とデートできると返信をした・・・仕方がないとは言え先輩とのデートで更に気が重くなり、帰りのショートホームルームが終わったら逃げるように学校を出て、後から部活のグループへ休みの連絡を行った。
気が付くと先輩からLINEの返答があって明日の待ち合わせ場所と時間の確認が来ていた。場所は遠くないし、時間も昼の健全な時間なので問題ないと思って了承の返答をした直後に疲れが一気に出てきてしまい、眠気が襲ってきたのでそのまま寝てしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます