第380話 嫁8人との水着ハーレムデート

-水着ハーレムデート当日-


 ニコニコ。

 オレはニッコニコでリビングへと赴いた。


 そこには何人かの嫁が既にきていて、見たことあるデート着を着てくれている子もいる。みんなかわいい♪


「おはようパパ!」


「おはよー♪」

「おはようございます、ライ様」


 愛妻と愛娘がお揃いのデート着で近づいてきた。


「おはよ♪2人はお揃いの白ワンピなんだね?」


「うん!ママとお揃いのが見つかったから買ってもらったの!」


「そっかそっか♪2人とも最高に可愛いよ♪」


「えへへ、嬉しいな。あのね、ノアもう水着もこの下に着てるんだよ?見る?」


「え?いいの?」


 突然の楽しそうな提案にしゃがみかける。


「ノアール、はしたないですよ」


「ああ……」


 ノアールがスカートの裾を持って持ち上げようとしていたのに、リリィママに遮られてしまった。まぁいい……あとでいくらでも見れる……


 少しリビングで待っていると、嫁たちが勢揃いした。


 カイリたちには悪いけど、今日はえちえちなデートだ。健全なピクニックは後日とする。


「それではノアールさん!お願いします!」


「はぁーい!」


 そしてノアールがいつもの転移魔法の準備を始めてくれた。扉の絵を描いて召喚してくれる。


「はい!どーぞ!」


「ありがとー!」


 ノアールが召喚してくれた扉のドアノブを握り、オレは嬉々として月見島に移動した。


 扉の先は、ウチナシーレの港と反対側、ミリアとも遊んだプライベートビーチだ。綺麗な砂浜が出迎えてくれる。オレの後ろからみんなもついてきて、全員が移動し終わったら扉が消える。


「いい天気だね!そうだ!日焼け止めって塗った!?オレが塗ってあげるよ!」


「わたしはもう塗ったわ」

「わしもじゃ」

「ライ様……すみません……」


「そんな……まさか……」


 ふと思いついたことだったが、せっかくの楽しいイベントなのに……くっ……事前に塗るなっていっておけば良かった……


「日焼け止めってなに?」

「ピー?」


「お?」

 ふふふ……アホの子が残っていた。


「じゃあ、コハルにはオレが塗ってあげるね?」


「うん?よくわからないけどお願いします?」


 ということで、オレはパラソルを4本ほどブッ刺しレジャーシートを敷き詰めた。


 みんなは、設営したテントの中で水着に着替えてくれている。コハルは着替えるのが早くって、ささっと出てきた。


 手招きして、レジャーシートの上にうつ伏せに寝転んでもらう。


「日焼け止めってなんだっけ?」


「海で遊ぶときに、肌が火傷しないように塗るクリームのことだよ」


「へー?」


 そう言いながら寝転ぶコハルの水着は、コハルらしいスポーティな雰囲気のものだった。


 上半身は赤色ベースに細めの白ラインが入ったビキニで布面積は多め、下半身はデニムっぽい素材だった。デニムは超短い短パンという感じで、セクシーさも兼ね備えている。


 サンダルはヒールとかはついていないビーチサンダルだった。鼻緒はコハルのトレードマークの赤。ポニテのリボンも赤にしている。


「水着、可愛いね?」


「え?ありがと……」


 こちらを首だけ振り返り、すこし照れた顔を見せてくれる。


「じゃあ、塗り塗りしまーす♪」


「ひゃん!?つめたいよ!」


「あ、ごめんごめん」


 クリームを直接背中に垂らしてしまった。こういうのは手のひらで温めてから塗るんだったな、たしか。


 ということで楽しい楽しい日焼け止め塗り塗りタイムが始まった。


 入念に入念に塗り塗りしてやる。


「……んっ……ねぇ?」


「なにー?」


「さっきから、お尻の辺りばっかり塗ってるよね?」


「え?そうかなー?」


「ちゃんとやらないなら塗らせてあげないぞ!」


「わかったわかった。落ち着いて、可愛いコハルたん。肌すべすべだね」


「な、なんだよ、テンション変だぞ……」


「そんなことないよー♪」


 それからもうちょっと塗り塗りしてあげて、最後にお尻を鷲掴みにしたら、怒って逃げていった。


 ふふふ……楽しい……楽しすぎる……


「……パパはえっちだね」


 遠巻きにオレとコハルのことを興味深そうに眺めていたノアールが声をかけてきた。


「んー?ノアールも塗ってほしいのか?」


 わきわきと両手を見せる。


「にゃ!?違うよ!パパのえっち!」


 言いながら、浮き輪を持って海のように走って行ってしまった。


「ノアールにはわたしが塗りましたよ、変態のパパさん」


「およ?」


 リリィが呆れ顔でこちらを見ていた。ふーむ?


「リリィ」


「なんでしょう?」


「日焼け止め、塗ってもらっていい?」


「……はい、いいですよ」


 微妙に間があったが了承してくれる。


「それじゃあ頼む」


 そしてオレは海パンを脱いだ。


「なにしてるんですか!?ライ様!?」


「だからー、日焼け止め塗ってー」


「っ!?またノアールに変態って言われますよ!」


「別にいいよ?早く塗ってよ、リリィ。リリィに塗り塗りして欲しいんだ、はやくはやく」


 グイッ。


「あっ!」


 ノアールが近くにいると抵抗を見せるリリィが面白くって、強引に塗らせることにした。

 ちょっと嫌そうな、複雑な顔で日焼け止めを塗ってくれるリリィの顔を見ると、なにかゾクゾクしたものを感じる。


 こうして、オレは海で遊ぶ準備を整えた。万全だ。


「じゃ!海にいこーか!」


「は、はい……」


 リリィはオレの準備万端のものを見て気まずそうにしながらもついてきてくれる。


 やれやれ、このあとたくさん可愛がってやるんだから、そんな顔しなくてもいいのに。へへへ……


 海の方に向かうと、2日前に水着を見せてくれたステラとクリスがノアールとミリアと遊んでいた。浅瀬で水を蹴りながら、ビーチボール型の浮き輪を投げ合っている。


「え!えい!」

 ぽいんっ。ぷるんぷるん。


「おぉぉ……」


 ミリアがボールをトスすると豊満な胸がたぷたぷと揺れる。


「あ…おにいちゃん……なに、見てるの?」


「おっぱい」


「……えっち……」


 ミリアが着ている水着はこの前デートしたときと同じだ。

 ピンクベースに白と黄緑色のチェック柄のビキニで、フリルがたくさんついている。ツインテはさくらんぼの髪留め、今日もキュートだ。


「えーい♪」

 ブルンブルン!


「おぉぉ……」


 ステラがオレに見せつけるようにボールをトスする。激しめに動いてすごい揺れていた。


「どうですか♪ライさん♪」


「すごいです……」


「うふふ♪」


「キミって……」


「パパ……」


 クリスとノアールが引いていた。ふむ?話題を変えるか。


「ノアールの水着、可愛いね」


「この流れで褒められても嬉しくないにゃ……」


 およ?娘心は複雑らしい。


 ノアールは、スカート付きのワンピースタイプの水着を着ていた。基本の色は黒色で、白い水玉模様が描かれてる。腰あたりに短いスカートがあって、キュートなデザインだった。

 足には、ふくらはぎくらいまでくるくる巻き付けるようなサンダルを履いている。


 髪の毛はコハルみたいにポニテにしていて、白いリボンでまとめている。いつものおろしてる髪型もいいが、ポニテも似合う。新鮮で可愛い。食べちゃいたい。


「にゃ……ママぁ……パパがえっちな目で見てくるにゃ……」


 ノアールがオレから逃げてリリィママの後ろに隠れてしまった。


「パパ、そのえっちな目をやめてください」


「じゃあ、ママもそんな可愛くて天使みたいな水着でオレを誘惑しないで」


「そんな誘惑なんて……そんなことしてません……」


 恥ずかしがっているオレの天使は、清楚の塊の水着を着ていた。真っ白なビキニ、そして、それに合わせるように白い刺繍が入ったパレオを巻いていた。

 頭にも、綺麗な金髪を守るように白の麦わら帽子をかぶっているのだ。


 手首と足首には金色のアクセサリーと、清楚ながら細かいオシャレもかかさない。この清楚をこのあと食べれると思うと食欲が止まらなかった。


「ライ様……」


「ママ!パパおおきくしてる!ママのこと見て!変態だよ!」


 ノアールがリリィママの後ろからオレのことを指さしてきたが、スルーしておく。


「まぁまぁ、とりあえずオレも仲間にいれてよ。しばらくは普通に遊ぶから、しばらくは」


「うふふ♪もちろんです♪たくさん遊びましょ♪」


 笑ってるステラからビーチボール浮き輪を受け取り、オレもきゃっきゃうふふと遊ぶことにした。



 しばらく遊んでから、残りの3人のことを探す。まず見つけたのはティナだった。


「……」


「なんじゃ?」


 ティナは、パラソルの下でビーチチェアに寝転がって、膝を組んでいた。サングラスまでかけて、片手にはトロピカルジュース、バカンスを満喫している風体だ。

 スク水姿で。


「ホントにその水着できたんだ」


「なんじゃ?おぬしが選んだんじゃろう?」


「まぁそうなんだけど……ま、いいや、今度もっと可愛いのをオレが選んであげるよ」


 スク水はスク水でいいんだけど、バカンスとはアンバランス感がすごい。いや?これはこれでいいのか?よくわからずバカンスにきたメスガキ的な?ふーむ……


「何を見ておる……」


「いやべつに?ソフィアの居場所知ってる?」


「先ほどコハルと一緒に海に行ったぞ?」


「あれ?すれ違ったかな?」


 海の方を見ると、確かに2人の姿を見つけることができた。


 大きなドーナツ型浮き輪にソフィアがお尻からハマり、コハルがそれをバシャバシャとバタ足で押している。結構なスピードが出ていた。


「オレも混ざってこようかな」


「そうか、それはいい、わしはのんびりしておるでのう」


「あとでくたくたにしてあげるから、覚悟しててね?」


「……」


 ティナの返事が聞こえてこないが、まぁいい。オレは、海の方に歩いて行った。



「わははは!どう!ソフィア!早いでしょ!」


「そーねー、はやいわねー」


 ザバっ。


「よっ!」


 コハルたちのそばまで泳いでいって、水面から顔を出した。


「あ、ライ、どしたの?」


 コハルがバタ足を止めたので、オレもソフィアの浮き輪にしがみついた。足がつかない場所なので、つかまらせてもらう。


「なによあんた、あっちいきなさいよ。わたしにはコハルエンジンがあるんだから、あんたはいらないわ、しっしっ」


 このツンデレはまた、そんなことを言う。辛辣なのに水着はとってもキュートだ。


「ソフィアたんは口が悪いのに水着はかわいいね」


「そうそう!ライに可愛いって言ってもらえるかなって頑張って選んでたんだよ!」


 バシャ!


「うぺっ!?なにするのさ!」


「あんたが変なこと言うからでしょ!」


「だってホントのことだろ!」


「まぁまぁ2人とも、オレのために争わないで?」


「うっさいわね!バカ!」


「コハルたん、教えてくれてありがとね?」


「え?うん、む!?はむ……んー……」


 元気いっぱいのコハルの唇を奪って大人しくさせる。


「な、なにしてんのよ……」


「ソフィアもキスする?」


「……しない」


 そっぽを向くツンデレの水着を確認しよう。


 ソフィアは、フリルがたくさんついた紫色のビキニを着ていて、ふわふわな可愛い雰囲気を目いっぱい出していた。


 下半身の方には、スカートになっている部分があって、三角になってるビキニ部分をぴったり隠せるくらいの長さになっている。今は浮き輪にハマっているので三角地帯が見えててエッチだ。

 スカートは水着にしてはしっかりした作りでふわふわと厚みがあるフリルが水に揺れていた。柄としてはうっすらとハイビスカスのような模様が描かれている。


 上半身のビキニにも、フリルがたくさんついていて、ちっぱいを覆い隠すように可愛い装飾が囲っていた。


 腕にはお花がついたピンクのシュシュ。頭にはいつもの魔女帽子がなく、大きなユリのような花が2輪、耳の上あたりに飾られていた。


 サンダルはくるぶしくらいまでのヒールタイプのものだった。


「ソフィアって……ほんとに可愛いなぁ……」


「なによ……」


「すごく可愛い。コハルもそう思うよね?」


「うん、ソフィアは何着ても可愛いよね」


「だってさ」


「……ふんっ……おだてたってなにも出ないんだからね!」


 嬉しそうな顔が隠せていないソフィアは、ぷいっとそっぽを向く。オレとコハルはそれを見て微笑み合った。


 ふふふ……今日のツンデレも最高かよ。


 そう思いながら、もう少しだけ、2人とも海で遊ぶことにした。


 もう少しだけ、もう少しだけ、普通に遊ぶとしよう。

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