第371話 イジワルな妹に仕返し
ミリアをおんぶしながら、砂浜沿いを歩いてると、耳元から可愛い声が聞こえてきた。
「おにいちゃん……」
「なぁに?」
「重くない?」
「羽のように軽い!」
「そっか…」
「うん!」
「………おしり…さわっても…いいよ?」
「え!?いいの!?えっちなのはダメなんじゃ!?」
「……ちょっとだけ…」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて…」
突然の嬉しすぎる提案におそるおそる乗らせていただくことにした。両手を後ろに回して、ミリア様のおちりを触らせていただくことにする。
さわさわ…
「はうん…はぁ……」
耳元で甘い吐息が…どきどき…そしてもみもみ…
もちもちだ。そういえば、ミリアとはじめて会ったときは、結構痩せてた気がする。今では健康的に肉付きも良くなってくれて嬉しい限りである。
もみもみ…もちもち…
「んー…んぅ……おしまい…」
もみもみ…もみもみ…
「おにいちゃん?……おちまい…だよ?」
もち…
びしびし!ばしばし!
頭の上のクソうさぎがオレの頭をひたすらに殴り出した。
「ああ!?はいっ!もうおしまい!もうおしまいね!わかった!わかったから!」
オレは魅惑の肉まんから手を離した。名残惜しいがもうおしまいらしいので、しょうがない。
くぅぅ……もっと触ってたかった…
「おにいちゃんは…えっちすぎ…めっ…」
「み、ミリアが触っていいって言ったのに……」
「言い訳…しないの…はむっ…」
「おお!?」
オレの耳をミリアが!?ミリアに食べられてしまった!
ハムハムと、甘噛みされている。
「な、ななな、なにしてるの!?」
「お仕置き……ふぅ〜…」
「はうん!」
左耳がミリアに蹂躙されていた。息なんか吹きかけられたらゾクゾクするじゃあないか!
「ペロ…」
「ああああ…」
あろうことか、舐め始めてしまった。な、なんて小悪魔的なお仕置きなんだ…けしからん…
♢
ミリアにお仕置きされながら、歩き続け、プライベートビーチまでやってきた。
「おろして…」
「はい!」
オレは背中のお嬢様を下ろす。
「おにいちゃん…水着、持ってきた?」
「もちろん持ってきました!」
そう、これは女性陣からの指定であった。水着持参でデートに参加せよ、だ。
「なら着替えて…あ…ミィはテントで着替えるから…テントだして?」
また可愛くおねだりされてしまう。
「わかりました!」
ミリア姫のために、オレはせっせとテントを設営することとなった。
テントを設置して、ミリアが中に入ってからしばらく経った。
オレはとっくに水着に着替え終わっている。無人島だし、今日は漁に出てる船もいない。周りを気にせずにすっぽんぽんになって海パンに履き替えたのだった。
お姫様が出てくるのを待っていると、テントの中からミリアが顔を出す。
「…おまたせ……」
「おぉぉ……」
ミリアの水着は、ピンクベースのビキニで、白と薄い黄緑色のチェック柄だった。
腰の周りにはフリルスカートのようなものがついているが、ビキニ全体を覆うことはせず、飾りだけの役割を務めている。ちょっとスカートっぽくて隠れてないのが、逆にえっちだ。
上も同じチェック柄で、フリルがあしらわれているがミリアの豊満なオッパイが凄すぎて、そこばかりに目がいってしまう。
「えっち…」
ミリアお嬢様がジト目をしていた。目をそらして頭を見ると、ツインテは、さくらんぼの飾りがついたゴム紐でまとめられていた。かわいい。
「……えっち…じゃなくて!かわいい!」
「おにいちゃん…えっちなこと、ばっか…考えてる…」
「そ!そんなことありません!」
「なら、普通に…遊ぼ?」
「うん!」
「えっと…浮き輪…はい…」
はい、と言われて、萎んだ浮き輪を渡される。
あ、膨らませろってことね。
「あいあいさー!」
オレは全力で浮き輪を膨らませた。転生してから体力は有り余ってるので、すぐに膨らますことができた。
おっきいドーナツ型の浮き輪には紐がついていて引っ張れるようになっている。
「おにいちゃん…ひっぱって…」
ミリア姫は今日はわがまま三昧と決めたようだ。
浮き輪を海に浮かべて、スポッとお尻をいれたかと思うと、紐をオレに渡してきた。
「なんだか、今日のミリアはわがままで可愛いね」
この男、メロメロである、嫁は何をしても?可愛いのだ。
「おにいちゃんは…ずっとえっち…」
「ごめんなさい…」
「はい…ひっぱって…」
オレは、ミリアが乗った浮き輪の紐を引っ張りながら海で遊ぶことにした。
「えいっ…えいっ…」
たまにミリアが水をかけてくる。
「やったなー、えいえい」
オレも控えめにかけかえした。
海の上にぽかへいの姿はない。溺れたら危ないということでテントの中でお留守番にしたらしい。
しばらく遊んでから、オレも浮き輪にしがみつきミリアと向き合った。
ミリアも浮き輪の体制をかえて、今は足から浮き輪を通して、両脇を添えてぷかぷかと浮いている。
そして、浮き輪の上には、妹っぱいがこれでもかと押し付けられていた。どっちが浮き輪かわからないぜ。
「楽しいね?」
妹っぱいから目をそらし、平静を装って話しかける。
「うん…たのちい…」
「キスしてもいい?」
「…えっちなのは…めっ…」
「き、キスだけ…ミリアとキスしたい…」
オレは正直なところ準備万端であったが、それで、キスだけで我慢しようと決めていた。お願いします!
「……いいよ…」
「じゃ、じゃあ…」
ちゅ。
あぁ…柔らかい…舌入れたい…いれたら怒られるかな、えっちって言われて…
そう考え、しぶしぶ離れようとすると、
ペロ…ペロペロ…
向こうから舐めてきた。
目を見ると、なんだかニヤついている。なんだよ、えっちなのはダメって言ったくせに!この小悪魔め!
悔しくなって妹の口の中を蹂躙し返すことにした。
しかし、しばらく味わっていると…
「…ん……ん……ぷはっ……おしまい!」
「あ…はい…」
強く言われて、しゅんとして離れる。
しゅーん……
オレはしょんぼりと下を向いていたと思う。
「……ふふ…」
「ん?」
顔を上げるとミリアがくすくす笑っていた。
「んん?」
「おにいちゃん…かわいい…」
「え?」
「今日の…おにいちゃん…ずっと…かわいい、ね?」
かわいいと言われてしまう。なんのことだ?もしかして、えっちなのを我慢してるオレの様子がかわいい?……だと?
「それって…つまり……オレをからかって?」
「だって…今日はミィの…わがままの日…だもん…」
てへっ。
そんな感じで舌を出されてしまった。
「……」
堪忍袋の、というか、我慢の限界がきた。
からかわれていたのなら、やり返してもいい、そういうことだ。
たぶんそういうことだ!!
「あれ?おにいちゃん?」
オレは、自分の海パンに手をかけて脱ぎ、アイテムボックスにしまった。
「はわっ!?なにしてるの!?……ダメ!普通に遊ぶの!」
「これも遊びだよ〜」
「何言ってるの!だーめ!ぽかへーい!」
ミリアがオレに背を向けて岸に向けてバシャバシャと逃げていく。
「あばばばば」
つまり、オレにぜんぶ水飛沫がかかるということだ。
ふむ、これでまた仕返しする名目ができた。
「待て待て〜」
ミリアのバタ足なので、全然前に進んでおらず、すぐに捕まえることができた。
浮き輪を掴んで前進を阻む。
「むー!やーめーてー!」
なんだかぷんぷんしているけど、オレはお構いなしに浮き輪の下から両手をいれた。
妹っぱいを鷲掴む。
「はわっ!?」
もみもみ、もちもち
「ミーリア♪」
「だめ!めっ!おにいちゃん!」
「だって、ミリアがあんなにからかうから…」
「だって…おにいちゃん…いぢめてみたくて…」
「へー、そんな欲望があったんだ。やっぱりミリアは悪い子だね?」
「うゆ…でも…そんなミィも…好きだって言ってくれたから……」
「もちろん大好きだよ?……でも、仕返ししちゃうぞ」
「はう!?」
オレは一旦両手を離し、左手をミリアの下のビキニに入れ、右手は首筋から水着の中に侵入した。すごいボリュームだ。全身もちもちだ。ミリアの生の身体を楽しむ。
「じゃあ、ミリアの準備も整ったみたいだしね」
「な…何言ってるにょ…」
浮き輪の上でくったりしてるミリアに、オレは今日の我慢させられたものを全て解き放つことにした。
「や!?こんなとこでダメ!だよ!」
「悪い子のミリアに仕返しだ」
そしてオレは、海の中で妹を楽しむことにした。
♢
しばらく海の中で楽しんだら、ミリアの抵抗が弱くなったので、岸に上がる。
砂浜に上がると、ぽかへいがげしげし蹴ってきたけど、無視してシャワーを浴び、テントにミリアを押し込んだ。
さぁ次のステージだ、とか思ってると、ぽかへいがうるさかったので、その辺の木に縛りつけておく。
またテントに戻る。
「今日の服、着てくれた?」
「はわ!?まだ…」
着替えかけのミリアがそこにいた。
「じゃあ手伝ってあげる」
「だいじょぶ…じぶんで…できる…」
「まぁまぁそう言わず」
そしてオレはミリアの着替えを手伝うことにした。
間もなくして、今日のデート着をきれいに着こなした地雷系ファッションのミリアが現れる。小悪魔がそこにいたので、また押し倒すことにした。
この服を着たミリアも食べておきたい。
ずっとそう思っていた。だから実行する。
いや、これはもう、食べるべきだろう。
それでは、いただきます。
♢
「えっち…えっちおにいちゃん…」
「だって、ミリアがあんなに誘惑して、いじめてきたんだもん、しょうがないよ」
オレはしばらくデート服の妹を楽しんでから、ミリアのことを自由にしてあげることにした。
また2人でシャワーを浴びてから、ぽかへいを解放し、蹴られるのを甘んじて受け入れて、ミリアをお姫様抱っこしている。
ミリアのお腹に座るぽかへいは、思い出したように定期的にオレにパンチしてくる。
なんだぁ?こいつ?
まぁいいや、また今度にしてやろう。
オレたちは、夕闇の中、のんびりと砂浜沿いを散歩した。
もちろん、ミリアお嬢様は歩く気がないらしいので、ずっと抱き上げてエスコートさせていただいた。
最初は、腕の中でジト目をしていたミリアだったが、愛を囁きながら定期的にキスしていたら笑顔になってくれた。
今日は、わがままな一面を見れて楽しかったし、こういう素直なミリアもやっぱり好きだな、そう思いながら、砂浜を歩き続けたのだった。
♢
暗くなる前にノアールに意識共有で連絡し、迎えに来てもらう。帰りもノアールの転移魔法で屋敷まで直通だ。便利すぎる。
屋敷に到着すると、いつもの流れでミリアが女性陣に連行されていった。
「今日のデートどうだった!?どうだった!?」というやつだ。
オレはそっと自室に戻って、1人で飯を食べることとする。
「ピー♪」
と思ったら炎の毛玉様がつきあってくれるようなので、2人でご飯を食べることにした。
今日も最高に楽しい一日だった。
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