第354話 黒髪パッツン猫耳少女を手に入れた夜
『うん、うん。ノアールは無事だよ。今日はさ、ツキミ島でキャンプするから。
うん、大丈夫。もう決めたから。ノアールと今日は過ごすよ』
オレはクソ蛇を輪切りにしたあと、ノアールをお姫様抱っこして、ツキミ島の裏手までやってきていた。
リリィにノアールの無事と今晩は戻らないことを伝え、薪木に火をつける。
「ごめんなさい…」
レジャーシートに座るノアールがしょんぼりして謝ってきた。可愛い猫耳が、下を向いている。
「なにがごめんなさいなの?ノアールはなにも悪くないよ」
「だって……夜にひとりで外にでちゃって…心配したよね…」
「うん。心配はすごくしたよ」
「だから…ごめんなさい…」
「ノアールはちゃんと謝れて偉いな。いい子に育ってくれてパパは嬉しいよ。
あ…パパっていうの、もうやめた方がいいかな?」
「え?なんで!パパはパパだよ!」
ノアールが顔を上げて、焦って顔を見せる。
「だってさ……ノアールとオレは、もう…その…夫婦なわけだし…」
「それは…ノアはずっとそうだと思ってたもん!」
ちょっとムッとした顔をするノアール。ほっぺはぷっくり膨らんでいて、両手をグーにしてプンプンしていた。
「そう、だよな。オレの方こそごめん。いつまでも優柔不断で。それに曖昧な態度を取って…」
「ううん。パパが優しくて、ノアのこと大好きなのはわかってたから。
でもね…さっき、パパ、ノアのこと、えっちな目で見ないって言ったでしょ?」
屋敷での会話のことだろう。
「あ…やっぱ聞いてたんだ?」
「うん…だからね、それを聞いて、ノア、すごく悲しくなって…
だから、誰もいないところに行きたいって思って…」
「ホントにごめん!」
オレは砂浜で土下座をする。
「ううん!大丈夫!だって!パパはノアのことお嫁さんにしてくれるんでしょ?」
「もちろんだ!ノアールにオレのお嫁さんになってほしい!」
「…ならね…あのね…」
ノアールが両手の指をいじいじしながら、頬を染める。
「あのね…なら…ノアのこと…えっちな目で見てほしいの…」
……ムラ……ムラムラ…ムラっ!!!
オレは、この数週間溜まりに溜まったフラストレーションが解放されそうになることを悟る。
「ぐっ!?」
立ち上がりそうになったオレをぐっとこらえて膝をついた。
「パパ?」
ダメだ、いったん我慢しよう。
「ノアール、意味わかって言ってるのか?」
「わかるよ…ノア大人だから…」
「…えっちな目で見るってことは、えっちなことしちゃうぞ?」
「うん…だって…お嫁さんだから…そういうことしちゃうもん…ノアだって…」
「そ、そうか…なら…」
オレは、ゆっくりノアールに近づいて、レジャーシートに座るノアールの肩に両手を置いた。
「キス、するからな」
「う、うん…」
「キスしたら、もうとまらないぞ?」
「にゃ……にゃー…」
ノアは真っ赤になる。意味は理解しているようだ。
「いいよ……ノア…パパと交尾したい…にゃん…」
……ブチっ!!
理性が破壊される音が!!
いかんいかん!落ち着け!
流石に愛娘に乱暴はいかん。丁寧に、丁重に、一晩中楽しませてもらおう。
「…ノアール…キスするぞ」
「にゃ…」
鳴き声を同意ととって、ノアールと唇を重ねた。
2年前、ウミウシを離れるときに触れたノアールの口とは、だいぶ違う味がした。
甘くって美味しい。メスの味だ。
「ぷはっ…にゃー…」
「口開けて」
「にゃ…あー…」
あのときは、不意をつかれてノアールからキスされたけど、今度はオレからノアールの唇を奪って、蹂躙している。
ひどい背徳感だ。でも、慣れないといけない。オレたちはもう結ばれたんだから。
「ノアール、いいんだな?このまま、えっちなことするぞ?」
もう、これが最後の確認だった。
「う、うん……あ…でもね、待ってほしいの…」
んん?ここにきておあずけか?
「あのね…ノア、おしっこもらしちゃって…お風呂入りたい…」
「そ、そっか…なら、一緒に入ろうか」
「うん…」
オレは臨戦体制の自分自身をなだめながら、しかし、全く主張をやめない状態で、シャワーの準備をした。
どうせ誰もいないので、シャワーカーテンは設置しない。桶を下に置いて、ポールを立て、ファイアウォーターの魔法でお湯を沸かし、袋に入れてシャワーヘッドを設置する。
「準備できたよ」
「うん…」
ノアールが立ち上がって服を脱ごうとする。
「待って」
「なぁに?」
「パパが脱がしてあげるよ」
「……なんか…パパの目、怖いよ…」
「ノアールのことを女だと思ってるからだよ?」
「女…こわいにゃ…」
「おいで」
「にゃ…」
ノアールが恥ずかしそうに近づいてくる。
「まず、おパンツ脱がそうか」
「……」
「スカートあげて」
「にゃ…」
ノアールがペロリとスカートをたくし上げる。
黒のワンピースの下から、グレーを基調にした白い水玉の可愛らしいおパンツがあらわれた。
「ぐしょぐしょだね」
「にゃあ…なんでそんなこと言うのぉ…」
「恥ずかしがってるノアールが可愛くって、興奮するからだよ」
「パパ…へんたいさんだよぉ…」
「そうだよ?脱がすね?いや…」
「にゃ…」
ノアールが恥ずかしそうに目をつむる。脱がされると思っているんだろう。そんなノアールの濡れた下着をじっと見る。
「…パパ?脱がさないの?」
「パパが綺麗にしてあげるからな」
「え?なに?パパ?なんで近づいて?ダメだよ!汚い!あっ!?」
♢
ノアールを楽しんだあと、全裸にむいてから、シャワーの桶に座らせてやる。なんか、膝を抱えてオレのことを恨めしそうに見てきた。
「ダメって…汚いって言ったのに…」
「ノアールに汚いところなんてないよ」
「にゃー…なんか嬉しくないにゃ…」
「それじゃお湯出すから」
オレは、自分も服を脱いでからお湯を出して、ノアールの後ろに座った。大きめの桶だけど、2人座れば余裕はなかった。ノアールの背中にオレ自身が当たる。
ノアールはさっきからそれをチラチラ見ていた。服を脱いでるときから真っ赤な顔で見てたのは知ってたけど。
「これが気になるか?」
「にゃ!?べ、べべ!べつに!」
「これから、これがノアールを女にするんだ。オレの女にしてやる」
「にゃ…こわいにゃ…」
「優しくするよ」
「うん…」
オレは優しくノアールの身体を洗ってやり、準備を整える。でも、準備の必要なんてなくって。ノアールはさっきの行為で準備万端になっていた。
袋にためたお湯がシャワーヘッドから全て出終わり、ポタポタと水滴を垂らす。
「……」
「……」
少しの沈黙が流れた。
「ノアール」
「はい…」
「こっち向いて」
「うん…」
ノアールが立ち上がってオレの方を向く。
「ノアールが自分でするんだ。その方が怖くないだろ?」
「え?う、うん…」
ノアールがおずおずとオレにまたがってきた。その様子を見てニヤリとする。
「な、なに?なんで笑ってるの?パパ…」
「ちゃんと、こういうこともお勉強したんだなって思って」
「…パパのばぁーか…」
「そうかなぁ?パパはバカかな?」
言いながらノアールの細い腰を掴んだ。
「にゃ!?」
「もたもたしてるから、やっぱオレがしてあげるね」
「え?え?」
「ノアールをオレのものにするから」
「…うう…」
「いいな?」
「うん…ノアをパパの女に、してください」
「ああ」
そしてオレたちは本当の夫婦になった。
♢
ノアールとしばらく桶の上で楽しんだあと、グッタリしたノアールを持ち上げてレジャーシートに移動する。
タオルと枕を取り出して、寝転ばせてから、また愛してやった。
とりあえず、オレが我慢できるレベルまで堪能して、理性を取り戻したあと、ノアールと会話することにした。
「大丈夫だった?」
「うん…すごかった…」
「気持ちよかったかな?パパはな、すごく気持ちよかった」
「にゃ……うん…気持ちよかった…」
「そっか、それは良かった。これからも沢山するからな」
「……えっち…」
「ノアールがえっちな目で見てほしいって言ったんじゃん」
「そうだけど……パパのえっち!」
「そうだねぇ。パパはえっちだねぇ」
「むー、全然反省してない」
「そうだねぇ」
「……ならね…えっちなパパに、ノア、してほしいことがあるかも…」
「んー?なにかな?」
「えっと…ちょっと待ってね…」
ノアールがなにもないところからスケッチブックを取り出し、そこに手を突っ込む。
「おお?アイテムボックスか?」
「アイテムボックス?なぁに?それ?」
「んー、まぁいいや」
ノアールのスケッチブックは、アイテムボックス的な能力があるのかもしれない。それに自在に消したり出したりできるのか、不思議だ。
「あった!……」
「どうしたの?」
スケッチブックの中から紙を取り出したのに、オレに見せてくれず、恥ずかしそうにしていた。紙を両手で持って顔を隠し、目だけがこっちを見ている。
「あのね…」
「うん」
「ノア……パパとママが灯台の下で交尾してるの見てね…」
「ん?……うん…」
あのときのことか。ウミウシに滞在してたころ、リリィとピクニックをして、その流れで灯台の裏に連れ込んでリリィをデザートにしたことを思い出す。
それをノアールに見られていたのだ。翌日、小さいノアールに「見てたよ!」と元気に告げられたときはめちゃくちゃ気まずかった。
「あー…それで、あのときのことなんだっけ?」
「あのね…たまに、あのときのこと思い出すとね…ノアも、ママみたいなことされたいって思うことがあって…これ…」
言いながら、ノアールが紙をオレに差し出してくれる。
そこには、灯台の下でノアールに後ろから襲い掛かるオレが描かれていた。当時、オレがリリィにしていたことをノアールとしてたみたいになっている。
「……これって」
「はずかしいにゃ…」
「…ごくり…これをして欲しいってこと?」
……こくり
ノアールが恥ずかしそうに、小さくうなずく。
「ノアール!」
「にゃ!?んむっ!ん、ん…」
オレは我慢できなくなって、ノアールを抱き寄せて深いキスをする。そのまま抱き上げて、岩のほうまで連れて行った。
「ここに手をついて」
「うん…」
「お尻向けて、この絵みたいに」
オレは、後ろから覆いかぶさり、さっきの絵をノアールの顔の前にもってきた。
「う、うー…」
「ノアールがしたいって言ったんだろ?」
「でもぉ…」
「ほら、はやく」
「うー…」
可愛いお尻がこっちを向く。恥ずかしそうな顔のわりに、尻尾はふりふりと嬉しそうに揺れていた。
尻尾を優しくつかむ。
「にゃ!?」
オレは遠慮なく、ノアールの絵と同じことをしてやることにした。
にゃーにゃーと鳴く子猫の声が満月の夜に響き渡り、オレの興奮を加速させる。
その晩、結局オレは、自重することを忘れることになったのだった。
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