第257話 エポナ様とトレーニング

「エポナ様、恥ずかしいね?」


 もみもみ。


「……やめるのじゃ」


「いやじゃ」


 早朝、雪がちらつく中、オレはエポナ様にブルマを履かせてランニングに勤しんでいた。


 エポナ様(ティナ)の衣装は、夜のトレーニングで使っている体操服の緑色バージョンだ。


 ロリBBAエルフにブルマ、最高だな。

 そして、今日は髪型をポニーテールにしてもらって健康的な雰囲気を演出してもらっている。うん、新鮮で素晴らしい。


「あー、朝からランニングなんて大変だなぁ」


 もにもに。


 うへへ。


「し、尻を触るのをやめろ……」


「いやだー、だって昨日来なかったから」


 昨晩、リリィがユーシェスタさんに連行されていったあと、3人が求めてくれてハッピーになっていたオレだったのだが、いざ隣の部屋に向かおうとしたら、


「わしは2人っきりのときにご褒美ほしいのじゃ」

 と言ってティナは来なかったのだ。


 そりゃ、ステラとソフィアとはめちゃくちゃハッスルしたさ。


 ステラは宣言通り、

「だれが清楚だって?w」というソフィアの発言に対して復讐を果たしていた。


 オレと一緒になって必要にソフィアをいじめて、クタクタにしてやったのだ。


 とても楽しかった。


 だけど、それはそれ、これはこれだ。


「エポナ様は今日も綺麗だね」


「なんなのじゃ、さっきから、おぬしまでエポナ様などと」


「いや、昨日のティナもいつもと違った魅力があったからさ。もちろん、いつものティナもすごくかわいいよ?なんていうか神秘的だったというか」


「……そう言うわりには、なんでこんな変な服着せるのじゃ。こんな寒空の下で、鬼畜め…」


 ブルマと体操服のことだろう。

 緑色のブルマに上着の襟は緑に合わせてある体操服、胸元に【てぃな】と手書きで名前も書いておいた。完璧であった。


「可愛いから」


「ふんっ」


 タタタ。


 ティナがスピードをあげて走っていく。


「あははー、待て待て〜」


 オレはその後ろ姿を、主におちりを眺めながら追いかけた。


 あ、ちなみに鬼畜って言われたけど、ティナは魔法で防寒できるからブルマ姿でも大して寒くないことは知っている。だから、オレは鬼畜じゃない、鬼畜じゃないのだ。



 パシッ。


「なんじゃ?」


 少し走ってから、我慢できなくなってティナの腕を掴む。そろそろブルマに包まれたお尻を眺めながら走るのも限界だ。


「ティナって認識阻害の魔法使えるよね?」


「使えるが?なんじゃ?」


「こっちきて」


 ティナを裏路地に連れ込む。


「こんなところになにか?むぐっ!?」


 不思議そうなティナを抱きしめて無理やりキスをする。


「ティナ!ティナ!」


「なんじゃ!?ここは外じゃぞ!?」


「我慢できないよ!ティナ!こんなに可愛い姿でオレのこと誘惑しながら前を走って!!」


 リーン。


 とりあえずサイレントのベルを鳴らしておく、屋外で使って意味あるんだっけ?


「むっー!や、やめ!ろ!」


 グイグイと押しのけようとする。


「ぐへへ、認識阻害の魔法かけないと誰かに見られちゃうぞー?」


「なっ!?……くっ!!」


 そして、すぐにティナは手を空に掲げて何か魔法のようなものを発動した。オレたちの周りに円形の透明な膜が出来上がる。


「おーー、すげー、じゃ遠慮なく」


「もともと遠慮などしておらぬでは!ぎゃ!?」


 ペロン。


 上着をめくりあげると変な声を出す。


「んー、もっとかわいい声聞きたい」


「ならせめて部屋でにしろ!」


「認識阻害の魔法使ったってことは、させてくれるってことだろ?ホントはしたいんだろ?素直になれよ(キリッ」


「ち!ちがっ!おぬしがむりやり!」


 カチャカチャ。


 オレはズボンを脱いで我慢できないことをわからせる。


「……おぬし……寒くないのか…」


「全然寒くない、じゃ、エポナ様をオレの女にするから」


「……」


 無理やり握らせると少し大人しくなった。


 赤くなって、眉と長い耳を下げながら、上目遣いでオレの目を見てくる。


 その表情にめちゃくちゃ興奮して、めちゃくちゃに愛してやることに決めた。


「キスしてもいい?」


「……うむ」


 ちゅ、ちゅ、れろ。


 最初は優しく、すぐに激しくティナを求める。


「ふむ!?」


 そのまま下腹部に手を伸ばす。


「やっぱりしたかったんじゃん」


 準備できていることを確認して声をかける。


「お、おぬしが尻を触るからじゃ……」


「じゃ、もっと触ってあげる」


 ペロペロと口の中を舐めながら、左手でお尻を右手で敏感なところを同時に触っていく。


 ティナの息はどんどん上気していった。


「壁に手をついて」


「……」


 ペタ。


 ティナは大人しく言うことを聞いてくれる。


 可愛いお尻が目の前にきた。


「オレだけのティナ、オレだけのエポナ様だ」


「な、なんじゃ、それは…」


「いくよ、ご褒美、ほしかったんだろ?」


「う、うむ…優しくしてほしいのじゃ…」


「が、がんばる…」


 そう約束したオレだったが、当然我慢できるはずもなく、序盤だけしか約束を果たすことはできなかった。



「鬼畜…」


「ごめーん」


「変態…」


「はーい」


 オレは、ティナをおんぶしながら宿に向かって歩いていた。


 なんでかって?

 ティナの足腰が立たなくなってしまったからだ、むふふ。


「なにをニヤニヤしておる」


「ティナがかわいくって」


「……変態のくせに…」


 オレの背中に顔を埋める小さなエルフちゃんの温もりを感じながら、幸せだな〜という気持ちで宿への帰路を歩んでいった。

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