第206話 今後について
「もぐもぐもぐもぐ」
みんなとの素晴らしい一夜を経験した翌日、オレたちは昼くらいに起きてきて、みんなで食事をとっていた。
オレは味わいながらも、大量の食糧を口の中に放り込んでいた。
「朝からよく食べるわね…」
「もぐ?…んぐっ、もう昼だけどね、もぐもぐ」
「ライさんは一番がんばりましたから♪昨晩はすごかったです♪」
「もぐ、ありがとうございます。こちらこそ最高でした、もぐもぐ」
「うふふ♪」
オレたちのやりとりに昨晩のことを思い出して赤くなる子たちがチラホラ。
「ボクもお腹すいたー!もぐっ!」
しかし、隣のコハルには聞こえていないようで、オレと競うようにもぐもぐとほおばり出した。
コハルも、昨晩使った体力を補充しているのかな?と考えニヤついてしまう。
「もぐ?なにさ?」
「コハルもたくさん運動したもんね、ベッドの上で」
「ごほっ!?……そういうこと言うのやめてよ…」
やっとオレのニヤつきを理解して赤くなるコハル。
「ごめんごめん。はいお水」
「ごくごく、ぷはっ、ほんとライはえっちなやつだな」
「えー?コハルだって途中から…」
「ちょっと!だから思い出すのやめてってば!」
「もぐ!?」
コハルがフォークに刺したお肉をつっこんできた。
あ、危ないじゃないか…
「もぐもぐ…」
怖かったが、さすが熟練の剣士、ちゃんとケガさせないように手加減はしてくれたようだ。冷や汗をかきながらお肉をいただく。
いや、そんなことよりも、やっぱり昨晩の幸せな時間を思い出さずにはいられない。
「昨日は楽しかったなぁ、もぐ、またしたいな、もぐ…」
とつぶやく。
「ライ様、お口についてます」
ふきふき。
「ありがと」
ニコニコ。
オレはとっても上機嫌であった。
こんなに可愛い子たちを6人まとめて食べることが出来た。
これぞハーレムだ。
素晴らしい。
そう思いながら、嫁たちのことを順番に確認した。
うん、やっぱりみんな可愛い、最高だ。
「ピー…」
オレが幸せを感じていると、ピーちゃんの声が耳に入った。声の方を確認する。
すると、ピーちゃんが羽を広げて、ぽかへいに抱きついて、窓辺で眠っていた。
あれ?あいつらって、いつの間に仲良くなったんだろ?と思う。
初対面のときは、ぽかへいがピーちゃんのことをグーパンして、それからずっとピーちゃんは警戒してたよな。
いや、でも、昨晩はオレたちのこと隣り合って見学してたし、あんなに近くに寄っていたのに、いがみ合ってる感じはしなかった。
そのときに仲良くなったのだろうか?
しかし、なぜに?
もう一度、マスコットたちを確認する。ぽかへいは、座った状態でピーちゃんの羽にそっと左手を乗せてゆっくり動かしていた。撫でているように見える。
おぉ、本格的に仲良しじゃないか。
「ふぁぁ……ぽかへいとピーちゃんが…ふわぁぁ……」
その様子をミリアが近づいて眺めている。表情はうっとりしていた。
「こんな……かわいいじゃない……」
ソフィアも近づいて笑顔になる。
他の嫁たちもなんだなんだと近づいて、みんな同じようにうっとりと癒されていた。
たしかに、可愛いマスコット同士が仲良くしている様子はなかなか癒される光景である。
〈かわいい×かわいい=超かわいい〉なのである。
みんながぽかへいとピーちゃんに夢中なので、オレの方で食器の片づけを行った。それからオレもみんなの輪に加わる。
その日はまったりとみんなと過ごすことにした。
特にやることもないので、今までのことを振り返って今後について考える。
可愛い妹ミリアを嫁に加えることができ、無事攻略も完了した。そして、反対派の子たちを説得して、ハーレムの醍醐味も満喫した。
だから、そろそろ次の町に移動してもいいかもしれない。そう、考え始めていた。
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7章まで読んでいただきありがとうございます♪
さすがにココまで読んで★くれてない人は…いないよねぇ??
ねぇ?(°言°)
え?どこから★あげるのかわからん?
それはね、作品情報のところにいってね。
概要の下の方で「★で称える」ってのがあるんだよ。
だから……
ねぇ?(^言^)
イツモアリガト 真心糸
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