第174話 えちちなエルフ
翌朝も雨が続いていた。雷雨だ。
バタンッ
「今日は畑仕事お休みだって」
オレはずぶぬれになって家に帰ってくるなり、そう言った。
まぁ、こんな天気だ、絶対休みだろう、とわかっていたが、ミリアが「行かないと…」と不安にしていたので、畑の持ち主に聞いてきたところだった。
ミリアに教えてもらった畑の持ち主の家を訪ねると、「はぁ?こんな天気で畑仕事なんてやるわけないだろ?」みたいな反応をされた。
なんだかミリアのことをバカにされているようで非常にムカつく。こんな天気でもやるかもしれないと思って、心配している真面目なミリアを褒めてほしい。
代わりにオレが目一杯褒めてやることにした。
「ずぶぬれ……ごめんなさい…これ…」
玄関のすぐそばで待っててくれたんだろう。申し訳なさそうにしながらもタオルを渡してくれるミリア。
「ありがと!大丈夫だよ!オレは頑丈だからな!」
タオルを受け取って、頭を拭きながら明るく振る舞う。
「それにしてもミリアは真面目だな!こんな日でも畑仕事やるかもって思って!
思いやりの気持ちがあって偉い!撫でてあげよう!」
雨を拭き終わった手でミリアの頭を撫でる。
「そ、そうかな?…」
「そうだ!ミリアはいい子だ!」
「……えへへ…ミィは、いい子だって…ぽかへい…」
ミリアはぽかへいを抱っこしながら笑顔を返してくれた。
可愛い、幼女感がすごい。
でも、おっぱいもすごい。
いかんいかん。
ぽかへいがミリアの胸に埋もれて苦しそうだからって、羨ましいとか、そんなことを考えてはいけない。
我慢できなくなってしまう。
「今日はお家でのんびりしような」
「うん…そうする…」
簡単にタオルで拭いてから家の中に入りシャワーの準備をする。ひとっ風呂浴びさせてもらおう。
♢
「ふぅ、いいお湯でした」
シャワーを浴び終わって、服を着ようとすると、オレの代えの服の上にぽかへいが乗っていた。
ミリアが用意してくれたのだろうか?
ぽかへいを脇によせて、服を着はじめる。
「ぽかへーい、どこー?」
ミリアの声が聞こえてきた。
およ?
「あ、ぽかへいココにいるよ」
ズボンだけ履いて、ミリアに声をかける。
「あ…ありがと……ぽかへい…勝手にどっか行っちゃダメだよ?
うん、でもライさんの服を用意してあげてたんだ。そうなんだ?…ありがとうね、ぽかへい」
おままごとだろうか?
この幼児、なかなか可愛いじゃないか。なんか愛でたくなる。
「あ、服、ありがとうな、ミリア」
「ううん…ぽかへいが用意した…んだよ?」
「そっか、ありがとな、ぽかへい」
おままごとに付き合うことにした、しゃがんでぽかへいの目線でお礼を言う。
「どういたしまして」
ミリアがぽかへいを前に差し出しながら、声をあてていた。
そのとき、ぽかへいとばっちり目が合う。なんだか吸い込まれそうな目だ。
♢
そのあと、みんなで雑談して、トランプで遊ぶことにした。オレの手作りのトランプだ。
みんなにルールを教えて、試しに遊んでみると、とても好評で盛り上がった。
いろんなゲームをしたが、記憶力がいいソフィアは神経衰弱、駆け引きが上手いステラは7並べ、無邪気なミリアはババ抜きが気に入ったようだ。
性格によって好きなゲームが違うのがなんだか面白かった。みんなそれぞれ個性があって可愛らしい。
ゲームをしたあと、お昼ご飯を食べるとミリアはイスに座ったまま寝てしまった。ステラにもたれかかっている。
ぽかへいは抱っこされたままだ。ぽかへいは動かない、大人しく抱かれている。
でも、なんだか、こいつのことが無性に気になる。なぜだろう。
「ねぇ、ティナ、ちょっと相談したいことがあるんだけどいいかな?」
ミリアを起こさないように小声でティナに話しかける。ぽかへいのことを聞こうと思った。
「……なんじゃ…ミリアが寝たと思ったら唐突に…」
「へ?」
「そういうことは……ステラかリリィに頼むとよいのじゃ…」
ティナはオレの目を見ようとしない、顔が赤くなっている。
は?
え?
むくむくと、この2週間近く考えないようにしていた欲望が解き放たれていくのを感じた。
いや、そんなつもりで言ったわけじゃない。
でも、もう止まれない。
はぁはぁはぁ…
ティナに近づき、しゃがんで肩を掴む。
耳元で「なにされると思ったの?」と聞く。
「……しらん」
みんながこちらを見ていないことを確認してから、ぺろりと長い耳を舐める。
「ひっ!?や、やめるのじゃ…」
「なにされると思ったのか、教えて?」
「そ、それは……んっ…耳を舐めるのをやめろ〜」
へにゃへにゃになるティナをしっかり支える。
「教えてほしいな?」
「おぬしのことじゃ……いやらしいことを、するのかと思ったのじゃ…」
「ティナ、今はね、ホントに違ったんだよ?でもね、ティナのせいで我慢できなくなっちゃった」
「なっ!?わしのせいだというのか!?」
「そうだよ」
「んむっ!?」
こちらを赤い顔で振り向いたティナの唇をむさぼる。
「ん、ん、ぷはっ…」
そんなことをしていれば何人かは気づく、オレたちのことを見ていた。
だから、「ごめん、みんな、ちょっとティナと用があるから」と、ちゃんと説明してからティナを連れ出すことにした。
ティナを引っ張って台所に連れてきた。
「な、なぜ、ここなのじゃ…せめて扉があるところに…」
台所とリビングには扉がない。
大きな声を出せば聞こえてしまう。実際、みんなの話し声も少し聞こえてくる。
「オレはここでしたい。ほら、ティナのせいでこうなったんだから、責任とって。えっちなティナルビア」
「な…わしのせいではないのじゃ…」
「いーや、ティナのせいだ、ほら」
オレ自身を握らせて催促する。
「わ、わかった…のじゃ…」
ティナがしゃがみこんで、カチャカチャとオレのズボンを脱がす。
「きょ、凶悪なものを見せつけおって…」
「ほら、はやく」
「せ、せかすでない…してやるから…」
ティナの唇が当たる。
2週間ぶりだ、ゾクリとする。
ティナの頭を撫でながら、その様子をじっくりと楽しむ、しかし久しぶりだったからか、すぐに満足してしまった。
「んぐっ……こ、これでよいか?」
「いいわけないだろ?ほら、立って」
くいっと腕をつかんで立たせる。
「そこに手をついて」
「……」
台所のカウンターに手をつかせた。お尻がこっちを向いている。
ティナの片足を持って、持ち上げる。黒の紐パンがあらわれた。
「な、なにをするのじゃ…」
「わかってるだろ、こういうことだよ」
ティナの準備ができていることを確認し、快感を共有する。
「…恥ずかしいのじゃ」
「恥ずかしがってるティナも可愛いよ」
耳を後ろからペロペロと舐める。
「耳をなめるなぁ〜…」
耳が弱点のようだ。ふにゃふにゃになったティナを優しく味わい、2度目の満足をティナと一緒に味わった。
「…もうよいじゃろ?」
「ダメだよ、こっち向いて」
「んむっ…ミリアが起きてしまう…」
「そのときは見てもらおっか」
「な!?なにを言っておるのじゃ…お"っ!」
こちらを向いたままティナを味わい出す。
それから、しばらく、オレが満足するまでティナには付き合ってもらうことにした。
♢
「ふぅ……よかったぁ…」
ティナは荒い息遣いをしてぐったりしているので、支えてやる。
久しぶりのご馳走に大満足だ。
そろそろリビングに戻ろうかな。
ふにゃふにゃのティナの服を整えてあげて、リビングに帰ろうと一歩踏み出したところ――
リビングに繋がる出入り口の床の端に……ぽかへいがいた。
「……」
ピシャーン!
雷でそいつが照らされる。
ゴロゴロと雷が鳴る薄暗い室内で、床に座っているうさぎのぬいぐるみと目があった。
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