第83話 ロリBBAエルフの好感度推移

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ティナルビア

 好感度

  1/100

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 ………昨日の会話なんだったの??


 夜の港でティナにプロポーズした翌朝、攻略スキルを開いて好感度を確認したらこの有り様であった。


 昨晩のことを思い出すと、死ぬほどキザなセリフを言いまくっていたオレは、今更、死ぬほど恥ずかしくなってベッドの上で悶えていた。


 でもでも!最後にはティナも


「おぬしから、綺麗と言われるのは……悪くない」


 って言ってたやん!

 ちょっと赤くなってたやん!?

 いや?気のせいか?


 でもでも!少なくともイイ感じの雰囲気だったやん!

 そうだったよね??


 もう!乙女心をもてあそんで!

 許さないんだからね!

 ………


『うー……どうすればいいんですかー?アドバイスくださいよー』


 頼みの綱の攻略さんにお願いしてみるが、


『……』


 攻略さんからの神アドバイスは、なにも表示されなかった。


 ふぅ……今日は釣り堀と食堂のことを考えようかな。と思いながら、ベッドからおりて、寝巻から着替えていると、


 ガチャリ


「ライにぃちゃん、手紙きてたよ」とカイリが手紙を渡しにきてくれた。


「おぉ、ありがとう」


 それは、ディグルムからの手紙であった。


 手紙の内容は、

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ミカヅチ様

 釣具の試作品を1週間以内に作って持っていきます!

                    ディグルム

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 というものだった。


 思ったより早い。やる気満々のようだ。


 ディグルムが1週間後に来るとすると、オレの方は釣り堀の店の構想を練っておくのと、もう1店舗、カイリの食堂について考える必要があるな、と頭を整理する。


 1週間か、まぁ、アイデアを考えるには、ちょうど良い期間に感じた。


 それに時間はたっぷりあるしね。


 なぜかって?

 ウミウシには冒険者ギルドがないからだ。それはウミウシに来た初日に確認していた。つまり、冒険者の仕事はないので、時間はたっぷり余っている。


 この1週間で港に通いながら、のんびりとアイデアを詰めていこう。そう考えて、今日もみんなで港に行くことに決めた。


 あ、一応ディグルムに手紙の返信しておくかー。


 オレは、郵便局に寄ってから港に行くから港で合流しよう、とみんなに伝えて宿を出た。


♢♦♢


 手紙を出してから港に到着すると、そこには、初めて見る大きな船が係留されており、たくさんの行商人たちが荷物を積み込んでいるところだった。


 その大きな船の隣には、いくつか小さな露店も設営されていて、オレの仲間たちが、そのあたりにいるのを見つけて近づいていく。


「なに見てるの?」


「あ、ライ様、これから国外に輸出する商品の一部を露店に出しているようでして、みんなでそれを見ていました」


「そっかそっか、オレも見てみようかな」


 リリィと話してから露店の中に入って見渡すと、そこにはアクセサリー類や陶器、洋服などが並んでいた。思ったより、多くの品物がある。

 特に目当てのものがあったわけではないのだが、キョロキョロ見ているうちに、ある洋服が気になった。


「あの、これっていくらですか?」


その洋服を指さしながら、店主に話かける。


「あー、それは8000ルピーだね」


「買います」


「おっ!毎度!彼女さんへのプレゼントかい!」


「えぇ、そこにいる妻に」


「なるほどな!あの美人さんにはよく似合うだろうよ!うらやましいねぇ!」


「ははは、ありがとうございます。あと、このサンダルと帽子もお願いします」


「毎度!」


 オレは会計を済まして、みんなのところに合流する。


「なに買ったのよ?」


「あー、えっとソフィアとステラにはまた別のお店で買ってあげるからね?

 今回は、たまたまリリィに似合いそうな服があったからで、リリィへのプレゼントを買いました」


「わたしにですか?」


「ふーん?なんか言い訳がましいけど、まぁいいわ、見せてよ」


 嫁たちに袋の中身を見せる。


「たしかにリリィに似合いそうね」


「でしょ!はやくリリィが着てるところ見たいなー!」


「あー、それなら、今日は2人でデートしてきたら?前、みんなで交代でデートするって話してから結局できてないし」


 ソフィアたん!それは素晴らしい提案ですね!

 ニヤつきそうになる。そんなオレとは対照的に、


「いいな〜…私もしたいです…」

 ステラが指を咥えて悲しそうな顔をしていた。


 おおう、これはちゃんとケアしておかないと。


「ステラとも今度デートしてほしいな」


「はい!楽しみにしてます!」


 悲しそうな顔が一変、笑顔になってくれるステラ。なんて素直で良い子なんだろう。


「では、お言葉に甘えて、今日はライ様と過ごさせてもらいますね。ライ様、行きましょうか」


 話がまとまったところを見計らって、リリィが隣にやってくる。


「うん!じゃあ、一旦宿に戻ってこれ着てくれるかな!せっかくだし!」


「はい、わかりました」


 ニッコリと了承してくれたので、並んで宿に戻ることにした。リリィとのデート、楽しみである。


「デートとはなんじゃ?」


「デートってのはねー」


 オレとリリィが離れていくとき、ティナがデートについて質問しているのが聞こえてきた。

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