第3話 義姉妹

 なんとか無事に夢ちゃんに挨拶ができて一安心できた真夜。


 それからの2人はとても仲が良く、先生のお手伝いする時も…


 「はい♪じゃこれお願いね~」

 「これは私が持って行くから、夢ちゃんはこれでテーブル拭いてくれる?」

 「…うん♪」


 お掃除する時も…

 「夢ちゃん、ホウキとチリトリどっちがい~い?」

 「…ホウキしてみたい」

 「はいはい。じゃお姉ちゃんがチリトリ押さえてるから、ここにホウキでゴミ掃いて入れてね」

 「…はぁい」


 ご飯の時も…

 「ほら?お口にソース付いてるよ?」

 「…ありがと」お口フキフキ

 「お野菜も食べようね~はい、どうぞ」

 「えぇぇ…ピーマン…嫌い」

 「苦いもんね。お姉ちゃんも嫌いだけど、先生泣いちゃうよ?一所懸命作ってくれたんだよ?」

 「……」ムス

 「一口でいいからね?ほら?先生見てるよ?」

 「…あ~ん」

 「はいはい。あ~ん」

 「……苦い」

 「はい、お水飲んで。頑張ったね♪」


 お風呂の時も…

 「はい、おめめ瞑って~アワアワ流すよ」

 「…うん」おめめギュッ


 お布団で寝る時も…

 「お姉ちゃん一緒に寝よ?」

 「いいよ。肩までお布団かけて寝ようね~」


 微笑ましい2人を見ていた先生は、

 「ほんと仲いいわね♪本当の姉妹みたい」


 私にできた初めてのお友達。

 夢ちゃんと一緒にいる事でイジメで苦しんでいた真夜の心の癒しになっていたようです。

 先生の予感は正しかったようですね。



 だが、そんな幸せそうな2人にもとても悲しい出来事が待っているのです。

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