第3話 焼きリンゴとクリームチーズ食パン乗せ

 12月9日。


 果物って、あんまり食べないんですよね。だから自分ではスーパーであまり買わない。

 家族は、よく食べる。息子はバナナをよく食べる。メロンやパイナップルが好きだ。妻と娘はミカンを食べる。なんで女の人ってミカンが好きなんでしょう。

 僕自身は、梨や葡萄は好きだ。でも、たまに食べるくらいだ。


 果物って、皮を剥くのが面倒くさい。食べたら美味いけど、皮を剥いてまで食べたいと思うことが少ない。僕があまりにも面倒くさがるので、実家では皮を剥いた状態で葡萄を出されたことがある。食べれるんだけど、それだけ面倒臭い。


 妻は果物が好きなので、食後のデザートで出してくれる。その時は食べる。家族が喜ぶので、僕がたまーにリンゴや梨を出すと、珍しいがられる。


 家族共通で好きな果物は、リンゴだ。


 そのリンゴは、よく頂き物をする。会社の人にもらったり、あんまり知らない親戚から多くもらったと実家から分けられたりする。ミカンとかメロンをいただくことはあるが、リンゴをいただくことが多い。そしてリンゴを貰う時期には、色んなところから立て続けにもらうことが多い、

 そして10個も20個も溜まってしまう。なぜか周りにも同じ現象が起きているので、もらってくれる人も少ない。


 ジャムにしようと思ったけど、それも面倒。

 料理アプリで『リンゴ』と検索すると、ケーキやアップルパイが出てくる。なんか面倒臭そうだ。

 アップルパイにはクリームチーズを使うのか。それも大量に。


 ん?


 うちの家族は、わりと甘いオカズを好む。ハンバーグや鶏の唐揚げの付け合わせに大学芋を作ると、結構喜ぶ。

 リンゴって甘く焼いたら、大学芋みたいに食べるんじゃないか、と。


 リンゴだって10個以上あるんだから、失敗してもいいか......と思い、アップルパイのレシピを途中までやればいいんじゃないか、と早速リンゴを切る。


 リンゴを4等分にして、芯と種を取る。

 皮はそのままでいい。

 1センチ以下の厚さでスライスする。

 フライパンにバターをひいて、リンゴを焼く。

 焦げないようにひっくり返す。

 リンゴの色が少し変わったら(ちょっと黄色くなったら)、白ワイン(300円くらいの安物です)を全体が濡れるくらいの量を入れる。そして砂糖。小さじ5杯くらいで、いいや。

 蓋をして、少し焼く。

 リンゴが柔らかくなってきたら、ハチミツをかける。量は大さじ2杯くらいかなぁ。フライパンで軽く2周くらいかけただけなんだけど。

 焦げ付かないように、たまにフライパンを揺らす。


 なんか面倒臭そうに書いてしまったが、ただリンゴを焼くだけ。焼き方は、自由だと思う。


 リンゴがシナシナに柔らかくなったら出来上がり。


 クリームチーズを乗せて食べてみる。

 結構いける。


 食パンにバターを塗り、トースターで焼く。

 その上に焼きリンゴとクリームチーズを乗せて、ちょっと追いハチミツをかけて食べる。


 結構美味い!アップルパイみたいなもんだ。

 そしてアップルパイよりも作るのは楽だと思う。


 ちょっと塩気も欲しいから、ソーセージが付け合わせであると、更に美味い。焼きリンゴを適当に作り溜めしておけば、時間がない時の朝ご飯にも使える。


【材料】

 ・リンゴ・・・・・1個

 ・食パン・・・・・6枚切 1枚

 ・クリームチーズ・・・1かけ

 ・砂糖・・・・・・小さじ5杯くらい

 ・ハチミツ・・・・大さじ2杯くらい

 ・バター・・・・・大さじ1杯くらい、チューブのバターだと楽です。

 ・白ワイン・・・・適当



 これは、作り溜めしておいて、飽きる手前まで食わせてやろう。




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