第2話 ヒマリ危機一髪
ヒマリは郊外にある廃工場の中にある事務所址連れ込まれた。
「いやぁ、本当にめんこいなぁ、おっぱいも大きいし、あぁ楽しみだなぁ」
この連中のリーダー貴弘が舌舐めづりをしニヤリと笑う、スタイルが良く本当に上玉だ。幾ら金を受け取っていても高校生のガキに渡すのは勿体ないお化けが出るぜ。
「おい!徹!こんないい女お前には勿体ない俺が先に頂くからな!」
「貴弘さんズルイッすよ。親父ば騙くらかしてやっとの事手にした50万ですよ先にヤラせてくださいよー。ねぇアニキー」
「アニキ言うな!此れからキッチリ調教して高級有料公衆便器にして俺達に奉仕して稼いで貰うんだからな!」
逆らえない徹は従うしか無い。
「さぁて待たせたなヒマリちゃん此れから楽しい時間でーす。先ずはパンツ見せろや!」
「プッププッ アニキ小学生みたいですよ」
手下のロン毛ヤスが茶々を入れる。
「うるせー!早くしろ!」
ドッガーン!ガラガラと空の一斗缶が壁にぶつかって転げ落ちた。貴弘が蹴り上げた物だ。その大きな音でヒマリの身体はビックと反応し恐怖で身体が震える。
早くしろと貴弘が詰め寄る。ヒマリは眼に一杯涙を溜め口を一文字に食いしばり目の前の男を睨み付ける。
「皆で服をビリビリに破いてひん剝いても良いんだぜ」
ヒマリは悔し涙をボロボロ流しスカートの裾を徐々に持ち上げた。
おー!とクズ共が騒ぎ出す。美少女がスカートをたくし上げる。だからこそかもしれない。
「やっぱり白か……」
「おおっ!俺の勝ち!」
こいつらパンツの色賭けていたのか、で徹の勝ち?流石ストーカー徹、車に乗せる時に見なかったのか?
「よーし、服を一枚づつ脱いでいこう!おい!撮影忘れるなよ!」
へい!バッチリですと親指を突き出す徹、雑用は下っ端のお仕事です。順番最後だし仕方が無い。
「ヒマリちゃん余計な事言ったり通報などしたらこの動画や写真街中にバラ撒くからなそしたらパパはどう思うのかなヒヒヒッ」
「ほらっ早く脱げよヒマリちゃん」
貴広が近付きヒマリの髪を鷲掴み顔を上げさせる。貴広がまじまじとヒマリの顔を覗き込みニヘラと不気味に笑うとヒマリの頬を下から舐め上げた。
ひっ!とヒマリが小さな悲鳴をあげた。眼に涙を溜め身体中悪寒が走り震えが止まらない。
「……助けてパパ……助けて……」
ヒマリは絶望感に押し潰れて頭の中が真っ白に成っていた。
貴弘がしびれを切らしヤスとヒロに指示を出す。ヒマリを押さえつけろ服を脱がせと奴らは喜び勇んでブレザーを脱がしシャツのボタンを外そうするがヒマリが抵抗し暴れる。貴広が力ずくでシャツを破り広げた。ヒマリの透き通るような白い肌フリルの付いた水色の下着の中で豊かな双丘が揺れていた。
「いやっ!離して!……止めてください!......お.ね.がぁ.い.じ.ま.ず……」
「ウッヒョ〜!たまらんぜ!ヒマリちゃん最高~!」
下着とスカートに手を掛けようとしたその時、緊迫のないのほほんとした男の声がした。
「誰だ!何所にいる!殺すぞ!」
貴弘が怒りだした。男はそれに答える事無く何も返答もしない。
「お嬢さん、助けは必要ですか?」
ヒマリは嗚咽を漏らしながらも目を見開き何所にいるか分からない男に向かって力の限り叫んだ。
「お.ね.がぇ.じ.ま.ず... だ.ず.げ.で.ぐ.だ.ざ.い……」
涙と鼻水でグチャグチャに成りながら答えた。
「承りました」
と男の軽くい返答が入った。
「ホレ、雷撃!」
炭酸の抜けたジュースの様に抜け切った呟きが聞こえた。その瞬間に目の前が真っ白になり稲妻が辺り一面に走った。
「「「「うんぎゃーー!!」」」」
バリバリちゅどーん!と響き渡り男達の悲鳴が上がった。白目を剥いてビクンビクンと痙攣している男達があちこちに転がってた。ロン毛のヒロって奴の頭はアフロに成ってしまった。70年代のブラックミュージックを思い出す。短髪の奴はカビの生えた饅頭だな。ヤスだったかな。
目の前で起こった驚愕!脅威!呆然と周りを見渡すヒマリ。クズ共は全員が倒れ伏している。最悪の危機を乗り越えたヒマリの眼には安堵の涙が止まらない。
☆☆☆
目の前に突然姿を現すその男にビクッと肩が跳ね上がる。男は黒のパーカーのフードを目深くかぶり黒のジーンズと黒のスニーカを履いていた。
男は彼女に声を掛けようとしてシャツが肌蹴てて水色のブラが目に飛び込んだ。慌てて横を向く男、セクハラ行為にならぬよう自己保身を貫く直ぐに自分のパーカーを脱ぎ横を向きながら彼女に渡した。ついでにハンカチーフも渡した。顔を拭けっと彼女は一瞬ぽか~んとしたがハッと気が付いて受け取ってくれた。
彼女は丁寧に顔を拭き思いきり鼻をかんだ。そしてパーカーを着てハンカチーフをきれいに折り畳み僕の前にやって来た。
「助けてくださり。本当にありがとうございました」
彼女は深く頭を下げると、ありがとうございました。とさっきのハンカチーフを返してくれた。湿って重いけど、良い子だね。男はサラッとハンカチーフを亜空間に収納した。彼女は眼を見開き何か言おうしていたが声が出ない様だ。さぁてと後始末、後始末とね。
「捕捉!」
ヤンキーさん達を簀巻き状に拘束してカメラやスマホを回収して中身を解析した。今回使ったのはビデオカメラだけだメディアを取り出した。出でよ火!手の平から炎が立ち上がりメディアが溶け出し完全に消滅させた。
彼女は眼を見開き口をパクパクしながら声にならない声をあげていた。テイク2だね。
さて仕上げは奴等のスマホを使って警察に通報しますよ。
「ボイスチェンジ!」
あーあーっ声の調子を女の子らしくして
「もしもし、警察ですか?助けてください!私4人の男達に車で連れ去られ⚪︎⚪︎町の廃工場で乱暴されそうなんです。早く来てください!あっ奴等が来たっ 」
ブチ!プープープー
「僕、主演男優賞行けんじゃない。あっ泣き声で話すの忘れた」
相変わらずの平常運転、緊張感の欠けらも有りゃしない男。まだ何かやろうとしていブツブツ言っている。
「子供のオチンチンになぁーれ!」
「えっ?」
今何て言ったの?子供のオチン?男はそれを確める為リーダー格の男のズボンを下ろしパンツを下げた。きゃっ!と慌てて両手で顔を覆ったがしっかりと指は開いている私も見てしまった。小さな小さな芋虫の様なモノ……全く今日は厄日だ……
私は散らばった私物を拾い集め彼の側に行く。
「此れから撤収しますので僕と手を繋ぐか嫌なら僕の服をしっかりと掴んで下さい」
私はどういう意味なのか分からなかったが彼の手をそっと触れて手を握った。そして彼は呟く。
「転移!」
私達はその場から消えた。
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